内容説明
寂しい金持ち女に窮地を救われ、結婚を迫られた男は、衝動的に彼女を絞殺した。強盗に襲われたように装い、証拠品はすべて処分、アリバイも完璧で、事件は迷宮入りしたかに見えた。死体に残されたアクセサリーの痕跡を、迷宮課のレイスン警部がみつけさえしなければ…スコットランド・ヤードで他の係や課が捨てたあらゆるものを引き受ける迷宮課の事件簿を公開。倒叙ミステリの伝統を守る全8篇を収録した短篇集第三弾。
著者等紹介
ヴィカーズ,ロイ[ヴィカーズ,ロイ][Vickers,Roy]
1888年イギリス生まれ。デイヴィッド・ダラム、セフトン・カイルなどの別名義を持つ。オックスフォード大学ブレイズノウズ・カレッジに学ぶ。週刊大衆誌の記者として犯罪実話などを書き、『ノヴェル・マガジン』編集長を経て専業作家に。1921年にThe Mystery of the Scented Deathでデビュー。65年没
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