感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
黒い森会長
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1959年刊。死体置き場、モルグから女性の死体が盗まれる。調査に来たアル・ウィーラー警部に匿名の電話、死体はTVスタジオにあると。スタジオを訪れた警部、撮影中の怪奇ドラマのセットの棺桶の中に、今度は男の死体が。「軽ハードボイルド」などと呼ばれるが、読後の印象は、完全に「ノワール」です。ラスト、警官がそんなことしていいのか、などと思う。2021/12/17
ヨコケイ
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赤川次郎偏愛の作家カーター・ブラウン。とぼけた会話、テンポよい展開は成る程。但し、そこはかとなく上品な赤川よりだいぶん猥雑で、いかにもパルプ・フィクション。モルグから金髪美女の死体が消え、行き先を告げる匿名電話が。ウィーラー警部が赴くとさらに別の死体までも見つかる。ここまででほんの20頁。頭のネジを十本抜いたみたいなセレブ姉妹が出てきてから、話はどんどん拡散していく。匿名電話の正体は。犯人の目的は。全体から妙に浮いてる唐突で凄絶なシーンまでもパルプっぽい。田中小実昌の訳文が楽しい。2017/05/25
kanamori
0
☆☆★2012/10/01
りょう
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面白いので、復刊して、たくさんの人に読んでほしい。ハードボイルドな結末が見事。コミさんの後書きも唸る。2021/12/10