感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アカツキ
10
ルシールは医師の夫、前妻の子供二人、義妹と暮らしていた。ある日、小男からルシール宛に小箱が届けられると間もなく悲鳴が上がり、以降ルシールの行方が分からなくなり…。冒頭の悪夢から何気なく匂わせていたけれど…。前妻の日記からラストにかけてのキリキリするような空気感、緊張感が最高。読後何も言えない気持ちになる。他の作品も読んでみたくなった。2020/01/24
Gen Kato
5
冒頭の不吉な夢にはじまって、だんだんひとつの家族の「異常」がにじみ出てくる。最初からすべての種はまかれていることに、最後に至って気付く。構成、見事です。2014/10/26
有沢翔治@文芸同人誌配布中
4
旦那であるロス・マクドナルドの変奏曲みたいな感じ。マーガレット・ミラーはもっと評価されるべき。https://shoji-arisawa.blog.jp/archives/51352264.html2012/06/22
渋谷英男
2
30年越しにやっと入手し満足。☆3.52022/04/01
ううう
2
1章 病み気味の既婚女性の元にある小包が届く。その小包の中身を見た女性は悲鳴をあげ、失踪する。2章 その女性は発狂し、鉄の門に閉ざされた精神病院に隔離される。そこで、殺人事件が起きてしまう。3章 「何が起きたのか?」が明らかにされる。異常心理、ミラー風に言うと怪物領域であるが、それに魅入られた者がどのような末路を辿るのか、が描かれている。面白いかどうかはともかく、ミラーらしい作品ということで一読の価値あり2016/01/07