ハヤカワ・ミステリ文庫<br> 五人対賭博場

ハヤカワ・ミステリ文庫
五人対賭博場

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  • サイズ 文庫判/ページ数 277p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784150720513
  • NDC分類 933

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

まぶぜたろう

11
中学生の頃読んで感動したけど無くし、新訳を待ち望むも一向に出ないんで古本を買って読み返すシリーズ。■昔読んだときはケイパーものとして面白いだけだったが、今回再読し、カジノ襲撃を決意する雨の日、カジノのある街に向かう弛緩した時間こそが印象に残った。つまり青春の時間。そして恋人たちが捕まらないよう願う、ヒリヒリしたサスペンスの時間。やはりジャック・フィニィは特別だ。ノスタルジックで叙情的で品が良い。そして意外にも極めてサスペンスフルな人でもある。素晴らしい!ああ久々にフィニィを読んだぞ!(○○○○)2022/09/03

koo

6
 若者5人によるカジノの売り上げ金強奪を描いた作品でした。主人公たちの襲撃決行までの下準備は青春小説として楽しめますがいざ作戦決行からはてっきりローテク時代なりの華麗な強奪ストーリーが描かれると思っていただけに予想外でした。終盤二転三転する結末も含めほろ苦い青春小説的評価はできますが襲撃部分をもう少し楽しみたかったですね。「アムトラック66列車強奪」や「摩天楼の身代金」の系統をイメージしていただけに期待した作品とは違いました。ただSF&ファンタジー作家と思っていたフィニイの処女作としては意外でしたね。2022/08/18

kado

4
ゲーム感覚で強盗の真似事を行い警察にしょっ引かれた四人の大学生。その屈辱は尾を引きはやがて恋人を一人巻き込んで五人による一世一代の賭博場強盗計画を考えつく。この強盗を計画に至る描写が実に素晴らしい一切ダレることもなく読めました。堅牢な金庫からお金を盗み出す方法が実に秀逸。主人公の語り口も軽快で古臭さを全く感じさせませんでした。皮肉的なラストにどんでん返しを決める実に爽やかな傑作です。2013/05/06

とぶとり

3
1954年に発表されたフィニイの処女長編。スポーツ感覚で無造作に犯罪に乗り出していく若者たち。難題に挑戦する興奮が支配する前半と、徐々に犯罪という闇に囚われていく後半の対比が上手い。フィニイだけあって全体的に爽やかな印象。2011/05/05

Toy

1
若者5人がカジノのお金を強奪することを計画し実行に移す。読む前は犯罪小説なのかと思ったけれど、これは若者たちの群像劇というか、一時期を描いた青春小説とでもいうべきか。犯罪に至る前の彼らの言動であったり、犯罪後の逃亡劇、そしてそこからの結末など、そういう風にもっていくかというのはある意味で裏切られたなー。2023/11/01

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