内容説明
夜霧を引き裂く悲鳴を聞いて駆けつけたハマーが見たものは、死の苦悶に足を絡み合わせた、あられもない姿の美女の死体だった。誰かが彼女を縛り上げ、鞭で引っぱたいて殺したのだ…。調査を始めたハマーに伸びる何者かの魔手。執拗な追跡の末に浮かび上がったものは、美女を食い物にする謎の組織の存在だった。残虐な殺しの背後にひろがるどす黒い欲望にハマーの怒りが炸裂するセンセーショナルな問題作、遂に文庫化。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
くさてる
11
ハードボイルド履修計画。タイトルがヒドいといえばヒドいけれど、原題がそうだから仕方がない。内容も、謎めいた美女の死体と出会った荒っぽい探偵が、その背後に隠された陰謀の組織を調べていくというもので、キワモノっぽいけれど面白く読めました。67年に書かれただけあってエログロ趣味もギリギリまでで、見えそうで見えない感じのほどの良さです(当時は衝撃的だったのでしょうが)。そしてラストが、驚くほどスマート。カッコ良かった。2019/10/05
かわちゃん
1
タイトルで笑ったら負けですよ。マイクハマー、美女を犠牲にする組織を追う編。ハマーは静かに戦うんだぜ。