内容説明
キャスマンと名乗る男がパーカーにヤマを持ちかけてきた。標的は試験興行中のカジノ船―船を襲撃し、溢れるばかりの現金を強奪する計画だ。電話で“仕事”を依頼するその男に不審の念を抱きつつ、パーカーは仲間たちを集めて計画を進める。襲撃の夜、州議員とその護衛を装ってパーカーたちはカジノ船に乗り込むが、彼らを監視する一人の男の姿が!話題作『エンジェル』に続く、非情なプロの犯罪者パーカー復活第2弾。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
bapaksejahtera
10
悪党パーカーシリーズも前作で23年ぶりの復活後、邦訳はあと2冊を残すのみ。本作は66年の「カジノ島壊滅作戦」と同様博打の揚がりを掠める作戦であるが、相手は州公認の船上賭博場。この強奪案を示してパーカーを誘う男があり、終盤判明する男の動機にやや現実離れの感があるが、ストーリーは全体に軽快に進む。このシリーズは比較的ストレートな進行が特徴であるが、本作では船からの脱出法や犯行を妨害する複数一味の妨害等ちょっとした味付けが面白い。時代はそろそろキャッシュレスへ。パーカーには辛い時代となった。2021/09/07
α0350α
7
シリーズ18作目なんですね。相当昔に1,2作目を読んだだけでしたが、この話からでも問題無く楽しめますね。怪しい依頼人にパーカー達を狙う刑事と不安が多い作戦を切り抜けるところが面白かったです。2014/12/18
タナー
6
今回のヤマを持ちかけてきたのはキャスマンと名乗る財務コンサルタント。標的は試験興行中のカジノ船。船を襲撃し、カジノに溢れんばかりの現金を強奪するというもの。かつて州の役員として勤めていたキャスマンは、カジノ船に関するあらゆる情報を入手できるという。不審の念を抱きながらも仲間を集め、パーカーは細かい計画を練り始めたのだが....。うーん、やっぱりこのシリーズ、どれを読んでも面白い。後半は殆ど一気読みでした。2014/06/16
ニミッツクラス
5
悪党パーカーの18作目。再び筆を執った新生パーカーの2作目でもある。筆を置いた「殺戮の月」の仲間達が出てきて懐かしかった。相変わらず設定不詳で、ヒュンダイやレクサスが出てくるが、携帯電話には一切言及しないという微妙さ。読んでいる間は気にならないから大したものだと感心。原題の「バックフラッシュ」は今回の「仕事の背景」を表現しているが、邦題は微妙。クルーズカジノから如何に現金を強奪し、また逃亡するのかに長い時間をかけた描写が続く。そしてお約束の横槍を入れてくる奴。ノエルはお疲れさま。★★★★☆☆2012/05/14
tai65
4
星5つ2020/06/06
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