ハヤカワ・ミステリ文庫<br> 悪党パーカー・エンジェル

ハヤカワ・ミステリ文庫
悪党パーカー・エンジェル

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  • サイズ 文庫判/ページ数 295p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784150713065
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

えせ宗教家アーチボルドが率いる伝道団体の集会を襲撃、そこに集まる現金を奪え―パーカーに新たなヤマがもちかけられた。今回の仕事に集まったのは、知りあいのマッキーと彼の情婦ブレンダ、前科者のリス、そしてアーチボルドのもとで働く“エンジェル”の四人。彼らは現金強奪に成功するが、やがて金の独り占めを狙うリスが仲間たちを殺そうと企み…23年ぶりの悪党パーカーの復活に、ミステリ界が騒然となった話題作。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

カムイ

38
この本はシリーズもので17作目になる、いくつかの映画化もされているメル・ギブソン、ジェイソン・ステイサムなどが主演をしている、毎回の如く現金強奪をするパーカーであるが悪党であるものの何故かカッコよく映る、そして今回の襲撃は宗教団体である、裏切りありアクションありその上登場人物の洒脱な会話にはしびれます、この作家は元々ウェストレイクで別名義でパーカーシリーズを書いている、カムイはウェストレイクでのドートマンダシリーズのお間抜け泥棒から入りその面白さに引き込まれた口である。2020/10/11

Dai(ダイ)

20
たんたんと犯罪をおかす。そこには善も悪もなく金を手に入れる為に必要な事をするだけである。邪魔者は殺す。殺さないのは殺す方が捕まるリスクが高いから。人を信じるのも、相手が自分にとってそうした方が得になると信じるだろうという計算のみ。パーカーの人気はこの徹底した合理主義にあるだろう。どんな局面においても冷静な判断が出来るのは見習いたいものである。2014/06/10

bapaksejahtera

10
ウエストレイク別名シリーズ第17作目。前作から23年が経過し作者も歳を重ねた。普通なら駄作となるのだが、大いに期待を裏切る。悪党パーカーのシリーズは良くも悪しくも非情な悪党の、盗みはすれど(さほど)非道はせぬ個性を全面に、彼の犯罪プロモーターとしての魅力を絡めつつ単線プロットで楽しませるのだが、本作は込み入った筋立て。大衆を動員して説教を行う伝道牧師が競技場を借り切って行う大集会が集めた現金を頂いてしまおうという計画。事件の経過を倒叙的に描いたり、古屋敷での"だんまり"死闘を盛り込むなど全く飽きさせない。2021/08/31

tai65

5
星5つ 2020/05/14

羊山羊

5
今回は、金を強奪したパーカーと、仲間割れした一味、被害者の宗教家等の多数の視点からなる群像劇スタイルの1冊。パーカー成分は薄味だが、その分濃ゆいシーンばかり。何と、被害者の宗教家の拠点に成り行き上乗りこんでしまい、「金を取り戻してくれ」という依頼を受けてしまう。本作屈指の名シーンと思う。「自分が盗んだ金を見つけるために賄賂を受け取るのは初めてだ」ってそこじゃねえだろ笑 パーカーの度胸を垣間見た。2018/11/20

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