内容説明
安アパートの一室で、老女が胸を撃たれ横たわっていた。捜査に出向いたキャレラは、老女が元有名ピアニストで、今は酒と猫を友とする孤独な日々を送っていたことを知る。わずかな金を狙った強盗の犯行か、あるいは…?やがて、老女が孫娘に大金を遺していたことが判明し、その金をめぐって熾烈な争奪戦が展開する。厳寒のアイソラに流れる哀しくも皮肉に満ちた死の旋律。87分署の面々は、闇に沈む真実を暴けるのか。
著者等紹介
井上一夫[イノウエカズオ]
1948年慶応義塾大学文学部卒、英米文学翻訳家
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感想・レビュー
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背番号10@せばてん。
8
2005年9月17日読了。87分署シリーズ第48弾。エド・マクべイン、2005年永眠。自分に多大なる影響を与えてくれた、巨星に心より合掌。2005/09/17
bapaksejahtera
5
87分署物も終盤近い第48作。小さなアパートで元ピアニストの老女が殺された。キャレラとホープの両刑事は手順通り捜査に着手するが中々事件の真相には至らない。これとは別に無軌道な若者による連続殺人が起こる。この生々しい経過は小説の中で明らかにされる。この事件は88分署のデブのオリー刑事が担当するのだが、事件及び周辺人物・環境の毒々しい有様が、アイソラの街の醜悪な現状の描写となる。やや気は重くなる。死んだ女性にロシア人にはありえないバルカンの名前が。作者も互いのエスニシティーには意外に無関心な米人だった。落胆。2020/10/06
八百蔵
1
87分署シリーズ№48.かつて巨匠と呼ばれたが指を病んで老落した女性ピアニストが射殺される。容疑者は金髪の背の高い男。使われた拳銃のセンから事件を追うキャレラとホース。一方、殺された女性の孫のところには死んだ祖母からの手紙が届く。届けたのは金髪の背の高い男。孫娘達と刑事達は、別々にその男を探す…。2021/07/15
涼
0
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2007/07/post_ed32.html2017/04/17
ゴリゾウ
0
井上一夫 訳/安アパートの一室で、老女が胸を撃たれ横たわっていた。捜査に出向いたキャレラは、老女が元有名ピアニストで、今は酒と猫を友とする孤独な日々を送っていたことを知る。わずかな金を狙った強盗の犯行か、あるいは・・・?やがて、老女が孫娘に大金を遺していたことが判明し、その金をめぐって熾烈な争奪戦が展開する。厳寒のアイソラに流れる哀しくも皮肉に満ちた死の旋律。87分署の面々は、闇に沈む真実を暴けるのか? 『カバー』 #17962004/11/12
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- 懲戒の部屋 新潮文庫