内容説明
大晦日の晩、パーティから帰宅した若夫婦を待ち受けていたのは、窒息死した赤ん坊とベビーシッターの刺殺体だった。犯人は二人のどちらを狙っていたのか?赤ん坊が養子だと知ったキャレラとマイヤーは実母を探すかたわら、ベビーシッターの娘にふられた元恋人の行方を追った。一方、クリングは大がかりな麻薬取引の情報をつかむが…寒風吹きすさぶアイソラで錯綜する事件に挑む刑事たち―シリーズ40作目を飾る大作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
背番号10@せばてん。
29
【1991_このミス32位】1996年9月10日読了。87分署シリーズ第41弾。エド・マクべイン、2005年永眠。自分に多大なる影響を与えてくれた、巨星に心より合掌。(2019年6月27日入力)1996/09/10
bapaksejahtera
7
87分署シリーズ記念すべき第40作目大作である。乳児とそのベビーシッターの殺人事件と麻薬売買をめぐるギャングの抗争事件の2つが本作のテーマとなる。デブのオリーがご挨拶代わりに登場して愛嬌を振りまくなどシリーズの面白さはあるがどうもしまらない。何も作品内の出来事が接点を保つ必要はないがともかくバラバラな印象を受ける。習慣の差なのかアイリーンが本作以前の事件によるPTSD治療で頻繁に登場する心理学者との会話にシンパシーが持てない。次々と生ずる殺人も無駄な出来事に思える。読み手に問題があるのかもしれない。2020/04/13
アーチャー
7
87分署シリーズ第40作目です。メインの事件は生後間もない赤ちゃんが被害者ということで陰惨な感じもしますが、マクベインの描く展開と結末、そしてサイドストーリーに絡んだ各キャラクターの今後を早く読みたいと思わせる筆力はさすがだと思います。また、ファンにとってはシリーズ初期の出来事も挿入されて、改めて本シリーズの息の長さと歴史を感じます。2012/03/26
きりん
5
複数の話が並行する手法で飽きさせない工夫は「魔術」などでもやってたけど、本作のこれはちょっといただけないかな。大晦日の赤ちゃんとベビーシッターの殺人、婦女暴行被害者の刑事のアイリーンの話だけで十分。この半分の紙面でよかった。間に挟まれるジャマイカとスペインと中国と移民のギャングの話がとても邪魔だった。2025/02/25
八百蔵
3
87分署シリーズ№41。赤ん坊とシッターが殺された。養子に出した母親を突き止め、細い糸を手繰って父親も突き止めるが…。脇の話がコロンビア人と中国人の巨大な麻薬取引に、ジャマイカ人が割り込もうとする話。まぁ、その3つの国の組み合わせだと、なんとなく先が見えたようなもの…。2021/06/24
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