内容説明
ホープの事務所を訪れたジャックの依頼は風変わりなものだった。豆栽培の土地を買うため代理人になってくれというのだが、その農地は豆もろくに育たぬやせた土地だった。無収入の若者がどうやって金をつくったのか?訝しむホープだったが、やがて、ジャックは刺殺死体となって発見され、金も跡形もなく消えた…。有名な寓話を素材に、才人マクベインが絶妙のストーリーテリングで料理する殺人童話。好調シリーズ第四弾。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
背番号10@せばてん。
24
1991年7月25日読了。ホープ弁護士シリーズ第4弾。あらすじは忘却の彼方。(2021年11月9日入力)1991/07/25
bapaksejahtera
1
マクベイン作ではホープ弁護士シリーズはあまり読んでいない。弁護士物への逡巡があったのだが本作は滞りなく読み切った。ホープは刑事弁護士ではないので法廷場面はない。刑事事件との接点も持たせにくい。かつ捜査や証拠開示請求権はないから事件解明に関与しにくい。よって本作事件の結末は友人の警官作成調書によってようやく明らかになる。ここら辺は欠点だが、ホープとして描かれる性格は良いし、危ういながら艷福がある。本作と童話の題名とはどう繋がるのかと考えたが、事件の犯人名と間接的に出てくる作物名だった。次も読む気になった。2020/01/25
四四三屋
1
ホープ弁護士シリーズの一作で、全体としては非常に読みやすかったのですが、それでも何となく乗り切れないものを感じました。何とかたどり着いたラストにしても全く蛇足、と云う感じです。本書はむしろホープの恋愛環境だとか家庭環境(もう離婚していますが)だとかが主題のようで、事件は全く付け足し、と云う印象を持ってしまいました。それに解決にもほとんど知性を使わない、というのも気になるところです。2014/03/09
三陽パパ
0
ホープ弁護士、母親の方と良い仲になったのがなかなか衝撃でした。57歳、すごいな・・・。2014/09/01
ハゼラン
0
なるほどジャックと豆の木だ。特にひねりなしのそのまま。ホープが年上の女性と…。いろんなところに首を突っ込む羽目になり、きりきり舞いさせられて着地したところに答えが落ちていたような印象。2013/07/18