感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
鐵太郎
16
殺伐としたニューヨークの片隅に生きるケチな悪党を主人公にした〝社会派的〟冒険小説、と考えていいのかな。70年代の、怖いニューヨーク、危ないアメリカ社会を背景に、あまり幸せでない育ちの青年が悪の意味もわからず悪党として生き、拳銃で人を殺し、無頼漢として死ぬ。ただそれだけの話。あの時代、あの場所をえぐり出した見事な作品なのだろうけれど、むかし読んだときも今も、読んでいてなにも心に響かなかった。残念、なのかな。2020/06/12
アルクシ・ガイ
4
ニューヨークの地名を出てきて、んん?と思った。87分署シリーズじゃなかったのね。読者の引きずりこみ方は凄い。銃を乱射したくなった。2015/07/30
bapaksejahtera
2
悪漢が第一人称で物語を進める。その主人公の思考回路が奇妙な展開をもたらす。毎度のマクベインと異なり余談に走らず淡々と進行する。なんとなくエルモア・レナードを思わせる。やはり87分署のほうがわたしの好みだ。2019/12/27
ゴリゾウ
1
拳(ガン)銃 87分署シリーズ28/久良岐基一 訳/いやな予感がしていた。その夜は、歩道の敷石で目玉焼きができるほど暑かったのだ。こんなに暑くては、うまくいくわけがない。しかも13回目だった…強気のジャコーに押し切られて、三人で酒屋に押し入ったが、案の定、そこには警官がいやがった。『カバー』 #17442003/07/30