ハヤカワ・ミステリ文庫<br> 10プラス1

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ハヤカワ・ミステリ文庫
10プラス1

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  • サイズ 文庫判/ページ数 286p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784150707682
  • NDC分類 933

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

GaGa

33
マクべインの87分署シリーズでは案外少ない純粋なミステリー。ただ、こういうテイストで話を進めるとトリックが甘く、本来のテイストを崩してしまうことも事実で、中々痛し痒しなストーリー。でも、B級映画的な面白さはあると思っていたら、実際にB級映画として作られていた(笑)。2012/11/13

鐵太郎

13
高性能ライフルによる連続狙撃射殺事件が起きます。犯人も、犯行の動機も、五里霧中。お馴染み87分署の刑事たちが捜査に当たりますが、全員がこの難事件に取りかかるわけではない。キャレラを中心とした数人が中核となり、他の分署からの応援も頼んで捜査が進むところがTVドラマと違ってリアル。警官の取り調べ方法などは、今の規制されたやり方からみると驚くほど乱暴なものなのですが、当時はこれが普通だったのでしょうね。最後にあぶり出された犯人の、家族への複雑な思いが哀れですが、だから許されるわけじゃないよね。2020/02/10

Ribes triste

8
87分署シリーズ。キャレラが手がかりを見出せないままに、次々起こる狙撃殺人事件。無差別殺人かと思われたその裏には、思わぬ関係性が。人間の善悪の両面を容赦無く描くマクベインの筆致に、読んでいて辛くなる。2017/01/08

八百蔵

2
87分署シリーズ№17。高性能ライフルによる連続狙撃事件。貿易会社の副社長と弁護士が同じ銃弾で射殺される。被害者はアル中のセックスワーカー、移民の八百屋と拡がり、被害者達の繋がりを探そうとしていた刑事たちは途方に暮れてしまう…。後半に登場し、通奏低音となる女優のキャラクターが、この事件のやるせなさを演出しているのが、小説として巧みだと思う。2021/05/06

oskrt

1
冷酷な大量殺人事件を扱っているが死の描写は詩的で美しい。一転して家族の哀しみはウェットで胸に迫る。そして捜査は客観的に淡々とすすむ■こういった自在な書き分けこそがこのシリーズの特徴であり作者の高い技術を示すモノだと思えてきた。面白かった■いつも通りラストは一気だが、余韻を持たせながら刑事達は次の事件に向かう。安心して読めるシリーズの一作になっていた2019/08/30

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