ハヤカワ・ミステリ文庫<br> 象牙色の嘲笑

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ハヤカワ・ミステリ文庫
象牙色の嘲笑

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  • サイズ 文庫判/ページ数 324p
  • 商品コード 9784150705039
  • NDC分類 933

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

geshi

31
リュウ・アーチャーが正しい人として中心にいるのでヒーロー像として安心できる。比喩表現が二重にあったり物の描写がやけに細かかったりして読みにくい部分はある。最初はルーシーを探し、彼女が死んでからはチャールズを探すマンハントの形で統一されたストーリーは入ってきやすい。事件関係者がそれぞれに過去をもって存在しているから誰もが怪しく見えるし、1シーンしか出ないキャラにも一癖持たせていて、そういう人物を見ているだけで楽しい。真相を明かされるとギリギリ攻めたタイトルに痺れる。2021/11/22

背番号10@せばてん。

30
1994年11月19日読了。リュウ・アーチャー シリーズ第4弾。共読されているお気に入りさんは、新装版に登録。「既読の登録は自分が読了したものを」のマイルール破りの誘惑にかられます。(2021年3月19日入力)1994/11/19

キクチカ いいわけなんぞ、ござんせん

20
探偵アーチャーの捜査にもだんだん慣れてきたなあ。出てくる人物が皆怪しく、1枚かんでいるように見える作品。いつもは聞き込みの場面がえんえんと続いて退屈するが、この作品はアクションが多少ある。そして思いもかけないラスト。2016/03/03

ホームズ

8
文庫版で再読。初期の作品は評価が低いということですがこの作品は良かったと思います。登場人物たちが皆悲しい感じの影が見えて、アーチャーもその影から悲しい雰囲気を醸し出してるような感じが好きですね。他のハードボイルド作品とは少し感じが違うのかな~。2012/05/19

Tetchy

6
今回も彼は完膚なきまでに質問する。読んでいるこちらが当惑するほどに、個人の領域に立入る。そのあまりある執拗さは、終いには犯人が「なぜきみはおれを苦しめるのだ」と身震いさせられるくらいまでにもなる。だがしかし、そこまで行いながらも彼の影は見えない。犯人は最後、足枷のように影を引き摺るのに、彼には影すら見えない。「質問者」である以上に「傍観者」である所以だ。真相は戦慄を憶えた。しかし、未だに謎なのは、被害者は何を「嘲笑」っていたのだろうか?2009/03/13

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