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ハヤカワ・ミステリ文庫
フィリップ・マーロウの事件

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  • サイズ 文庫判/ページ数 574p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784150704568
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

1939年、一人のヒーローが誕生する。作家レイモンド・チャンドラーの手によって生を受けたこの私立探偵は圧倒的な支持を受け、以後20年間にわたって活躍した。その名はフィリップ・マーロウ…ハードボイルドの枠を超え、時代を超えて支持されてきたヒーローを現代の気鋭ミステリ作家たちが甦らせる、画期的トリビュート・アンソロジー!チャンドラー自身の手になる唯一のマーロウもの短篇「マーロウ最後の事件」収録。

著者等紹介

チャンドラー,レイモンド[チャンドラー,レイモンド][Chandler,Raymond]
1888年シカゴ生まれ。7歳のころ両親が離婚し、母についてイギリスへと渡る。名門ダリッチ・カレッジを中退。1912年アメリカへ戻り、いくつかの職業を経たのち、1933年にパルプ雑誌ブラック・マスクに寄稿した短篇「脅迫者は射たない」で作家デビューを飾る。1939年には処女長篇『大いなる眠り』を発表。1953年に『長いお別れ(ロング・グッドバイ)』で、アメリカ探偵作家クラブ(MWA)賞最優秀長篇賞に輝いた。1959年没。享年70(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

たち

26
色々な作家さんが、様々なフィリップ・マーロウを書いています。どの作品も、マーロウへの愛に溢れていますが、パコ・イグナシオ・タイボ二世の「国境の南」とジェレマイア・ヒーリィの「職務遂行中に」が、個人的には好きです。もちろん、レイモンド・チャンドラーの「マーロウ最後の事件」は言うまでもありませんが。2017/06/04

bapaksejahtera

14
チャンドラー生誕百年を期に、当時の有名作家にマーロウを主人公にした短編を依頼した。それらを2冊に分けて米国で1988年刊行された本を今回は文庫にした。当初23編+遺構という構成が15編+遺構と縮小されているが十分なものに思える。時代設定は戦時中から非米調査委のマカーシーが死ぬ1957年迄となっている。いずれもマーロウが「私」で登場するが、紙幅に限りのあるせいか単にマーロウが主人公であるだけの物もあるし、チャンドラーをサラッと読んだだけの読者でも少し性格に違和感を感じる作品もあるが、ともかく愚作はなかった。2022/01/24

Tetchy

10
フィリップ・マーロウを主役に当代気鋭のミステリ作家が物語を描いたトリビュート短編集。正に粒揃いの名品ばかりだ。チャンドラーの作品を別格として、私の個人的なベスト5はコリンズの「完全犯罪」、カミンスキーの「苦いレモン」、ヴェイリンの「マリブのタッグチーム」、ヒーリイの「職務遂行中に」、ロクティの「悲しげな目のブロンド」か。いやいや、みんなフィリップ・マーロウが好きなのだね。そしてチャンドラーの文体が。待っていましたと云わんばかりに精魂注いでそれぞれがマーロウ・ストーリーを存分に描いている。2009/12/15

カワセミ440

7
10年位前に読んだけど、全然覚えてない。図書館で目に入ったので再読してみる事に。トリビュート集だけど、今回のほうが楽しく読めたのは??よくわかんない。チャンドラー作のマーロウが馴染んできたからか?トリビュート作品たちの大げさな?マーロウっぽさが面白く感じたんだろうな。それにしても米国人作家たちも、マーロウ好き多いんだな。2018/12/02

wei xian tiang

4
ミルンベイとか、ガダルカナルとか太平洋戦争の激戦地の名前が出てくるわ、露骨な日系人差別が出てくるわ、「ジャップを100人ほど殺した」ことが輝かしい経歴の一部として語られるわ、なかなか心穏やかには読めないアンソロジー。チャンドラー自身の「マーロウ最後の事件」は相変わらずよくわからない。2017/12/18

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