感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
goro@the_booby
53
毒殺なのか?消えた死体に幽霊か?導入部で語られるクロスが後半に出てくるとは思ったがブレナン警部も鋭い。論理的に語られる事件で終わると思いきやエピローグは何とも言えず不気味に終わる怪奇ミステリーでありました。物語はどこまでも自由です。2024/10/31
財布にジャック
52
ミステリー好きなのに、有名なカーの作品に初挑戦ってこと自体がちょっと恥ずかしいんですが・・・推理物としても伝奇物としても、2度楽しませていただきました。17世紀の魔女?黒ミサ?妖しい世界にすっかり絡めとられました。そして、何といっても最後の5ページが凄いです!今後、カーの他の作品も是非読みたくなりました。2010/07/29
Tetchy
47
読み始めは「どこが傑作?」と首を傾げることしばしばだったが、最後の方で俄然面白さが増し、そしてあのラストの余韻が未だに忘れられない。2008/11/01
ヴェルナーの日記
40
久々にミステリーを読もうと思い悩んだが、やはり古典ものを手にとってしまった。カーの作品は、絵に例えると「だまし絵」的な雰囲気で、読者をミスリードに誘うのが巧い。本作品も「火刑法廷」とは魔女裁判のことだが、その題材を巧みに利用して、オカルトホラー的要素とミステリーとを融合させ、両者ともしっかりと成立させているところが見事である。2012/11/02
おすし
30
ふむふむ、ええーっ、ほーん、おおーっ、はい!? っとなりました(終) 味が変わってくキャンディありますけど、ぶどう味でもいちご味でも印象に残った味はきっと十人十色で正解。なんだこの感想は。魔女狩りを絡めた登場人物の立ち位置振舞い人格表現無駄がなく、読み終わってから一行目を読んでゾワッとしました。あーいっぱい書きたい事あるんですけどー、お話のつくり全体がネタバレに…もごもご…。私には今まで読んだことないスゴイ一冊でした!2021/10/07