内容説明
メイスンの事務所を訪れた看護婦ネリーは奇妙な話を持ちこんだ。彼女の雇い主であるベインが、妻の毒殺を彼女にもちかけたというのだ。なんとかして殺人計画を阻止したいというが、話は具体性を欠いている。メイスンは適当にあしらってしまうが…思いもかけぬことにネリーに窃盗容疑がかかった。ベインが告発したのだ。成り行きで彼女の弁護に立ったメイスンは、ベインの卑劣な策略を打ち破る。だがこれは周到に仕組まれた罠だった!やがてネリーの言葉通りに殺人が起こりメイスンは抜き差しならぬ窮地に立たされてしまう。改訳決定版
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
鐵太郎
14
ペリイ・メイスンもの、面白い事にハヤカワとしても原作としても37巻めの作品。こんなこともあるんですね。 ──メイスンの事務所に見習看護婦のネリー・コンウェイが駆け込んできて、雇い主のネーサン・ペインが事故で寝たきりの妻を殺そうとしている、と訴えます。その変な話を法廷で片づけた後、その後につづく奇妙な殺人事件。依頼者は誰になったのか、犯罪はあるのか、犯人は誰か。しかし事件を解決するのに危ない橋を三つも渡ったメイスン、勝ったからいいけど負けたら破滅だよ? ──原題の中の「Fiery」という単語がちょと不穏。2025/02/10




