ハヤカワ・ミステリ文庫<br> カナリヤの爪

ハヤカワ・ミステリ文庫
カナリヤの爪

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  • サイズ 文庫判/ページ数 248p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784150702090
  • NDC分類 933

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

新地学@児童書病発動中

95
カナリヤをつれた女性が、弁護士メイスンの事務所に来て姉を助けてくれるように頼む。離婚が絡んだ問題なので、刑事事件専門のメイスンは最初は興味を感じなかったのだが、カナリヤの爪が不揃いなことに気付いて、事件の匂いを嗅ぎつける……。テンポよく物語が展開していくので、気持ちよく読める。最後の場面の法廷でのどんでん返しが強烈で、かなり驚いた。中心となる謎の構築の仕方は素晴らしくて、よく出来たミステリを読む醍醐味をたっぷり味わえると思う。メイスンの秘書デラ・ストリートとのロマンスが、この無骨な物語に色を添えていた。2018/07/29

ごへいもち

21
読友さんご紹介。楽しめた。またペリーメイスン物を読みたくなって…2019/02/27

鐵太郎

18
依頼人が持っていたカナリヤの爪が不揃いに切られていることから始まるミステリ。誰が犯人で誰が共犯なのか。目撃者の正体とはなにか。事件を追うメイスン、ドレイク、デラの三人。せっかく世界一周旅行しようとメイスンが言い出し、それを楽しみに用意しているデラのやきもきする前で、事件は二転三転。さあ、デラとメイスンは船出までに事件を解決できるのか。二人のややこしいロマンス関係はどうなるのか。翻訳の文章、特に一人称に難があるのが残念だけど、いやー、スリリング。2018/12/15

Brooklyn0320

8
出来が安定している代わりに飛び抜けた傑作がないこのシリーズ、本作にも長短があって結局は平均的な出来に落ち着いてます。良かったのは、事件の解決が法廷(といっても検死審問)の場で劇的に行われていること。実はこのシリーズ、法廷が事件の解決に直結するケースはあまり無いので、こういった展開はウェルカムです。惜しむらくは、本格らしい「カナリヤの爪」というガジェットを持ち出しながら、それが事件の解決にあまり関係していないこと。フーダニットも意外性はあるんだけど、この展開なら皆さん違う回答を期待するんじゃないかな・・・。2013/08/29

弾十六

4
★★★★★ペリー メイスン第11話。1937年9月出版。Saturday Evening Post連載(1937-05-29〜07-17) 本作がLiberty誌から断られ作者はガッカリ。シリーズ終了の危機でした。 文庫あとがきを読めば、訳者の思い入れがわかりますが、ちょっとくだけすぎの会話文は好みが分かれると思います。 物語自体は、スピード感満載の、ちょっと込み入ってるが割とスッキリした筋の話です。メイスンのやんちゃな行動は控え目、ホルコム刑事はちょっとしか活躍しません。ファンには楽しい幕切れが…2017/03/11

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