出版社内容情報
世界で初めて量子テレポーテーションの実験に成功し、ノーベル物理学賞を受賞した著者が、物語を通して量子の概念を平易に解説。
内容説明
光は粒子か波か?観測するまで現実は存在しない?光速を超える通信は可能か?史上初めて量子テレポーテーションの実験に成功し、2022年にノーベル物理学賞を受賞した著者が、難解で複雑な量子の世界を、様々な実験を交えながらストーリー仕立てでやさしく解説。量子力学の基礎から、量子暗号・量子通信といった未来の技術応用まで明かす。量子の時代はもうすぐそこに!
目次
プロローグ―ドナウ川の地下で
宇宙旅行
光というもの
牧羊犬とアインシュタインの光の粒子
アインシュタインとノーベル賞
対立
不確定性はいかにして確定したか
量子の不確定性―私たちにわからないだけなのか、それとも本当に不確定なのか
テレポーテーションに対する量子的判決
量子もつれが助けてくれる
量子実験室のアリスとボブ
光の偏光―クォンティンガー教授の講義
アリスとボブが双子を発見し…
ジョンによるアインシュタイン、ポドルスキー、ローゼン入門
局所的な隠れた変数に関するジョンの話
アリスとボブの実験がややこしい結果を出す
ジョン・ベルの物語
アリスとボブは物事が自分たちの思っているとおりではないことを知る
光より速く、そして過去にさかのぼる?
アリスとボブと光速の限界〔ほか〕
著者等紹介
ツァイリンガー,アントン[ツァイリンガー,アントン] [Zeilinger,Anton]
1945年、オーストリア生まれ。量子物理学者、ウィーン大学物理学教授。量子情報研究の先駆者であり、1997年、世界で初めて光子の量子テレポーテーションの実験を成功させたことで知られる。2022年に「量子もつれ状態の光子を用いた実験によるベルの不等式の破れの実証と、量子情報科学における先駆的研究」でアラン・アスペ、ジョン・クラウザーと共同でノーベル物理学賞を受賞
大栗博司[オオグリヒロシ]
1962年生、理論物理学者、カリフォルニア工科大学フレッド・カブリ冠教授、ウォルター・バーク理論物理学研究所所長
田沢恭子[タザワキョウコ]
翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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