出版社内容情報
世界はもはや右翼/左翼ではなく、狂気/正気に分断されている。保守主義や認知科学を動員した、新しい啓蒙思想。解説:宇野重規
内容説明
いまや世界は右翼/左翼ではなく、正気/狂気に分断されている。政治も広告も陰謀論も人々の直感的思考につけこみ、真実よりも「真実っぽさ」を声高に語る。SNSは言葉による平手打ちの喧嘩を助長し、合理的な議論を破壊する…「ファストライフ」に感染した現代の社会環境に、理性はいかにして実装しうるか?哲学者が保守主義や認知科学を動員して打ち立てる、新しい啓蒙思想。書き下ろし序文を収録!
目次
第1部 古い心、新しい心(冷静な情熱―理性‐その本質、起源、目的;クルージの技法―あり合わせの材料から生まれた脳について;文明の基本―保守主義がうまくいく場合;直感が間違うとき―そして、なぜまた理性が必要か;理路整然と考えるのは難しい―新しい啓蒙思想の落とし穴と課題)
第2部 非合理の時代(世界は正気をなくしたか―…それとも私だけ?;ウイルス社会―心の有害ソフト;「ワインと血を滴らせて」―現代左派の理屈嫌い;フォレスト、走って!―常識保守主義の台頭)
第3部 正気を取り戻す(目には目を―あるいは、なぜブタと闘うべきではないのか;もっとよく考えろ!―啓蒙思想からのその他の無益な助言;精神的環境を守る―選択アーキテクチャー再考;正気の世界への小さな一歩―スロー・ポリティクス宣言)
著者等紹介
ヒース,ジョセフ[ヒース,ジョセフ] [Heath,Joseph]
1967年生まれ。哲学者。トロント大学哲学部教授。同大学ムンク国際問題・公共政策大学院教授。同大学倫理学センター元所長
栗原百代[クリハラモモヨ]
翻訳家。1962年生。早稲田大学第一文学部哲学科卒、東京学芸大学教育学修士修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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