ハヤカワ文庫NF<br> 新薬という奇跡―成功率0.1%の探求

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ハヤカワ文庫NF
新薬という奇跡―成功率0.1%の探求

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  • サイズ 文庫判/ページ数 432p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784150505752
  • NDC分類 499.1
  • Cコード C0147

出版社内容情報

成功率わずか0.1%――新薬創造の偉業に挑んできた人類の歴史を、長年創薬の第一線で活躍する著者が綴る傑作科学ノンフィクション

内容説明

先史時代から人類は自然の中に分け入り、薬の材料となる木の根や葉などを手当たり次第に探し求めてきた。現在でも科学者の創薬プロジェクトが医薬品に結実する可能性はわずか0.1%であり、ペニシリンやアスピリンなどの薬、そして感染症に対するワクチンの数々はまさに奇跡の所産なのだ。新薬という夢に賭けた人々の挑戦の歴史を、第一線で長年活躍する研究者が描いた名著。

目次

たやすいので原始人でもできる―新薬探索の嘘みたいな起源
キンコン伯爵夫人の治療薬―植物性医薬品ライブラリー
スタンダード・オイルとスタンダード・エーテル―工業化医薬品ライブラリー
藍色や深紅色やスミレ色―合成医薬品ライブラリー
魔法の弾丸―薬の実際の働きが解明される
命を奪う薬―医薬品規制の悲劇的な誕生
新薬探索のオフィシャルマニュアル―薬理学が科学になる
サルバルサンを超えて―土壌由来医薬品ライブラリー
ブタからの特効薬―バイオ医薬品ライブラリー
青い死からβ遮断薬へ―疫学関連医薬品ライブラリー
ピル―大手製薬企業の外で金脈を掘り当てたドラッグハンター
謎の治療薬―まぐれ当たりによる薬の発見
ドラッグハンターの未来―シボレー・ボルトと『ローン・レンジャー』

著者等紹介

キルシュ,ドナルド・R.[キルシュ,ドナルドR.] [Kirsch,Donald R.]
35年以上の経歴を持つ新薬研究者(ドラッグハンター)。ラトガース大学で生化学の学士号を、プリンストン大学で生物学の修士号と博士号を取得。スクイブ社(現ブリストル・マイヤーズ・スクイブ社)、アメリカ・サイアナミッド社、ワイス社(ともに現ファイザー社)、カンブリア・ファーマシューティカルズ社で抗感染症薬や抗真菌薬、抗ガン剤の開発や機能ゲノミクス研究に携わる。これまでに医薬品関連の特許を24件取得、50本を超える論文を執筆している。現在はバイオ/製薬業界コンサルタントとして活躍するほか、ハーバード大学エクステンション・スクールで新薬探索の講義を担当する

オーガス,オギ[オーガス,オギ] [Ogas,Ogi]
サイエンスライター。“ウォール・ストリート・ジャーナル”紙や“ボストン・グローブ”紙、“ワイアード”誌などに寄稿

寺町朋子[テラマチトモコ]
翻訳家、京都大学薬学部卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

J

11
★★★☆☆ 医学、生物の本は読むが、薬の本は初めてかも。植物由来、合成化学、微生物由来…と歴史を辿りつつ、アヘン、アスピリン、梅毒治療薬、ペニシリン、インスリン、高血圧治療薬等の具体的な薬の開発(というより発見)物語が展開する。中には知っていた話もあるが、大半は初耳で大変面白かったです。2018年の本ですがワクチンは商業的に魅力的がなく大手企業が対応していないのが問題、という記述がある。その後、起きたCOVIDのことは「文庫化」の後書きで記載がある通り。。2023/08/28

おーえ

7
人類が新しい薬を手に入れるために行ってきた様々な知恵や創意工夫のすごさ! というのがわかる本と思っていたら、基本無茶な実験や偶然によって生まれた薬の多さにびっくりする。 よりよい麻酔薬を手に入れるために、今ある物質に似てる物質を片っ端から吸い込んでみるとか。 現代になると企業の利益の追求との兼ね合いや安全性の確保の問題も出てきてより複雑に。 知らないジャンルのロマンが詰まってていい本でした。2022/05/15

glaciers courtesy

6
まず驚くのは、19世紀半ばまで麻酔というものは存在せず、暴れる患者を何とか押さえつけ手術が行われていたということ。三国志で関羽が手術の際に麻酔もせず、碁を打っていたというエピソードが三国志演義に出て来て、それを僕たちは英雄譚のように思っていてけど、麻酔なんてその時代にはもちろんないということだし、碁も恐らく気を紛らわすために打っていただけなのかと思うと、すこし、ガッカリする。それはさておき、19世紀以降に誕生した現代薬の歴史的背景が語られるが、向精神薬や抗鬱剤は機序さえ明らかになっていない事実に驚くのだ。2021/08/08

ちゃあぼう

5
この作品は新薬探索の歴史書だと思う。有名な薬品が開発され世に出てくるまでの困難な過程が分かり易く記されている。この作品を一言で表すなら文中にあるこの一文だと思う。「誤った仮説や偶然の幸運は昔からずっと新薬探索に欠かせない要素だった。」新薬の開発には今もって途方もない時間と莫大な予算がかかっている事実を知ることと科学者たちに感謝をしなければならないと思えた。2021/07/03

G軍曹

3
⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎2022/04/12

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