ハヤカワ文庫NF<br> なぜ今、仏教なのか―瞑想・マインドフルネス・悟りの科学

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ハヤカワ文庫NF
なぜ今、仏教なのか―瞑想・マインドフルネス・悟りの科学

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  • サイズ 文庫判/ページ数 496p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784150505622
  • NDC分類 180
  • Cコード C0115

出版社内容情報

マインドフルネス瞑想によって、知覚はいかに変容しうるのか? 進化心理学×仏教で導く、世界と人間の「真理」。解説/魚川祐司

内容説明

食べすぎて、憎しみあって、浮気して…進化心理学が明かしたヒトの(困った)本性を乗り越えるための理論と実践、それこそが仏教に他ならない。認知バイアス研究のはるか以前から、仏教は「無我」や「空」の概念で自己と世界のありようを正しくとらえてきたのだ。マインドフルネス瞑想が私たちの脳にもたらす驚くべき変容から「悟り」の境地までを科学的に裏づける、知的興奮に満ちた全米ベストセラー。

目次

赤い薬を飲む
マインドフルネスへの道
感覚が錯覚なのはどんなときか
なぜ瞑想するか―デフォルト・モード・ネットワークを黙らせる
無我なるもの
行方不明のCEO
人生を振りまわす心のモジュール
思考はどのようにみずからを思考するか
自制
無色との出会い
空のよい面
雑草のない世界
すべては(多くても)一つ?
こんにちは、ニルヴァーナ
悟りとはどんな境地か
なぜ今、仏教なのか

著者等紹介

ライト,ロバート[ライト,ロバート] [Wright,Robert]
進化心理学を専門とする科学ジャーナリスト。『ニューヨーク・タイムズ』紙や『タイム』誌、『ワイアード』誌などに寄稿する。テキサスクリスチャン大学で学んだ後、プリンストン大学で社会生物学を学ぶ。1986年に全米雑誌賞(エッセイ・批評部門)を受賞。著書に、『ニューヨーク・タイムズ』紙の年間ベストブックに選出された『モラル・アニマル』など多数。ペンシルヴェニア大学で心理学の、プリンストン大学で宗教学の教鞭をとり、現在はユニオン神学校の客員教授を務める

熊谷淳子[クマガイジュンコ]
大阪教育大学卒、コロラド大学大学院で修士号取得。翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

南北

52
アメリカ人の科学ジャーナリストが仏教の「悟り」に至る道のりを述べた本。映画「マトリックス」を導入部分としていて読みやすい。井筒俊彦は「意識と本質」の中で西洋思想にとっての「本質」を分節的に眺めた世界としたが、仏教は井筒のいう「絶対無分節」に悟りを求めるので、悟りへの道はある種の飛躍が必要となる。しかし、その飛躍が西洋人にはできないため、進化心理学と瞑想によって少しずつにじり寄っていく感じが読んでいて興味深く感じた。仏教用語も「苦」ではなくドゥッカと記したところは漢語への先入観が排除できて、好感が持てた。2021/07/09

冬佳彰

16
「西洋仏教」という言葉が出てきて、そうだよな、と思った。俺の家も宗派はあるが、ただの葬式仏教だ。意識的に仏教を選ぶ西洋仏教に比べたら、仏教徒と言うのも恥ずかしいかもな。面白い本だった。瞑想を通じて、ある変容を経験した著者が、ダーウィン進化論や科学、モジュール心理学などなどの理論と併走しながら、仏教を語り直したものだ。流行りのマインドフルネス本に止まらず、その先を目指しているところも読むに値する。そうそう、西洋人特有(?)の論理的しつこさで、神秘主義でごまかしがちな部分にも切り込んでいく、そこに頭が下がる。2020/10/25

Satoshi

13
進化心理学者による仏教論。日本人には冠婚葬祭でお世話になる仏教を哲学的に捉えており、そこには戒名など入るすきもない。瞑想による体験を心理学、脳科学の観点で解説されている。仏教思想を学ぶというより、自身が抱える欲望・自尊心との付き合い方のヒントが分かった気になれたのが、本書の価値だと思う。仏教国に住む日本人こそ本書を読むべきかもしれない。2024/04/18

Toshi53162606

9
読了。 仏教の中心的な考えの正当性を進化心理学や神経科学の観点から立証した名著。 マインドフルネスが自己責任論に回収される事が多いので避けていたのだが、著者はその点も述べつつ、それでもなお世界を変えていく一つの在り方として仏教が有益である事を上手く述べており、考えを改めた。 特に自己責任論の土台となる自己所有権と独立した自己というものが虚構である事を暴き、その上で、瞑想によって自己と他者との境界線を覆していくという試みを促す点には、近代以降の価値観のオルタナティブに通じる面があり、とても共感できた。2021/04/24

roughfractus02

7
米国仏教は中国経由の日本の大乗でなく、東南アジア経由の小乗由来である。本書では、古代インドの念仏(黙して念じる)と観仏(瞑目して観ずる)をマインドフルネスと呼ぶ。ヴィバッサナー瞑想の観仏体験をした科学ライターの著者は、進化心理学と脳神経科学の知見をもとに瞑想体験へと接近する。意識は多数の感覚モジュールでできている。始終動くその状態を制御しようとせずにじっと観ると、理性を保つと信じられてきた「CEO自己」への執着から距離ができ、心と自己は同じではないことがわかる。瞑想体験の存在論についても多少の言及がある。2021/05/06

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