出版社内容情報
人生に満足を感じられないのはなぜ? 30代女性作家は、世界三カ国に滞在してその答えを探す。ユーモアたっぷりの旅と人生の記録
内容説明
ままならない人生をリセットし、自分自身にもう一度出会うため、エリザベスは旅に出る。イタリアでは語学勉強に励みながら食の快楽を、インドではヨガの修行で心の静けさを、バリ島では人とのつながりを通して人生のバランスを学ぶ…知性とユーモアをもって自分のまわりを見つめなおす筆致が、いまなお世界中の女性たちの共感を呼びおこしている自伝的エッセイ。世界累計1500万部突破のベストセラー、待望の新版登場。
著者等紹介
ギルバート,エリザベス[ギルバート,エリザベス] [Gilbert,Elizabeth]
1969年コネティカット州生まれの作家、ジャーナリスト。ニューヨーク大学卒業。1997年に発表したデビュー短篇集『巡礼者たち』が、パリス・レビュー新人賞およびプッシュカート賞を受賞し、PEN/ヘミングウェイ賞の候補作となり注目される。2006年に発表した『食べて、祈って、恋をして』はニューヨーク・タイムズ紙ベストセラーリストで第1位に輝き、40以上の言語に訳され1500万部を突破する世界的ベストセラーに
那波かおり[ナワカオリ]
英米文学翻訳家。上智大学文学部卒。訳書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ゆいまある
88
大ヒット映画の元になった本。離婚後うつ状態になった女性が3カ国を旅し、自分を取り戻すまで。ただそれだけの話である。いや、岸田奈美のような自虐と笑いのコミカルな文体が多くの共感を得たのだろう。ググッたけど、すごい美人だし、文章読めば深い知性と高い文章力。元々ハイパーだしハイスペなのである。我々とは違う。喜怒哀楽が激しく、人の言葉は鵜呑みにし、衝動性が高く、長期計画が立てられない。ADHDを思わせる。出てくる怪しい人全部この人信じちゃう。素直すぎるし惚れっぽくて危なっかしい。いや、騙されてるって!2023/12/24
コットン
72
先に映画を観たのでストーリーはほぼ知っていたけれど、本の方が2倍は面白い。それは特に『祈って』の部分に言える。 序盤で気に入った部分は:「古代インドの聖典『バガヴァッド・ギーター』には、誰かのまねごとの人生を完璧に生きるより、自分自身の人生を不器用に生きる方がいい、と記されている。そう、わたしも自分の人生は自分で選ぼう。」だ!2025/03/02
こばまり
45
到底真似できないと、憧れのため息と共に読了。元気になれるビタミン本。せっかく一度きりの人生なのだから、私も彼女のようにとことん自分のことだけ考えてみたいものだ。刊行から10年の節目の前書きあり。巻末には訳者によるその後のほろ苦エピソードも。2023/09/17
Yuri
13
映画化したベストセラー本の翻訳本。日本のアラサー女性とアメリカのアラサー女性。育った環境も仕事も生活背景も違うから全てに共感することはないが、悩む気持ちがわかるし、辛さにも心を配れる。こんな風に自分に向き合う時間を取れたら理想なのに…が散りばめられている。スピリチュアルな部分は少しわかりにくい感じがあった。個人的には第3部インドネシアは楽しく読めたが、第2部インドはちょっと難読だった。でも何にしても、異国の地の文化に触れながら自分に向き合える時間とお金と心の余裕、踏み出す勇気と行動力に憧れた。2023/08/29
まこ
9
イタリア、インド、インドネシアを巡ったリフレッシュの旅、章が進むにつれて肉体から精神の休養に入っていく。恋愛に疲れたけど、インドネシアでの旅を通じて恋愛と適切な距離感を掴む。2021/08/01