出版社内容情報
実際には存在しないものを知覚してしまう「幻覚」。その様々な症例やメカニズム、芸術・文化におよぼした影響を綴る医学エッセイ
オリヴァー・サックス[サックス オリヴァー]
著・文・その他
大田 直子[オオタ ナオコ]
翻訳
内容説明
宙を舞うハンカチや楽譜、15センチの小人、光り輝く幾何学模様。話し声や音楽、悪臭、失った手足の感覚―現実には存在しないものを知覚してしまう「幻覚」。これらの多くは狂気の兆候などではなく、脳機能を解明する上で貴重な手がかりになるという。多様な実例を挙げながら幻覚がいかに私たちの精神世界や文化に影響を与えてきたかを綴る医学エッセイ。『見てしまう人びと―幻覚の脳科学』改題・文庫化。
目次
静かな群衆―シャルル・ボネ症候群
囚人の映画―感覚遮断
数ナノグラムのワイン―においの幻覚
幻を聞く
パーキンソン症候群の錯覚
変容状態
模様―目に見える片頭痛
「聖なる」病
両断―半視野の幻覚
譫妄
眠りと目覚めのはざま
居眠り病と鬼婆
取りつかれた心
ドッペルゲンガー―自分自身の幻
幻肢、影、感覚のゴースト
著者等紹介
サックス,オリヴァー[サックス,オリヴァー] [Sacks,Oliver]
1933年、ロンドン生まれ。オックスフォード大学を卒業後、渡米。脳神経科医として診療を行なうかたわら、精力的に作家活動を展開し、優れた医学エッセイを数多く発表する。2007~2012年、コロンビア大学メディカルセンター神経学・精神学教授、2012年からはニューヨーク大学スクール・オブ・メディシン教授をつとめる。2008年に大英帝国勲章コマンダーを受章。2015年没
大田直子[オオタナオコ]
翻訳家。東京大学文学部社会心理学科卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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