ハヤカワ文庫NF ハヤカワ・ノンフィクション文庫<br> 世界はなぜ「ある」のか?―「究極のなぜ?」を追う哲学の旅

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世界はなぜ「ある」のか?―「究極のなぜ?」を追う哲学の旅

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  • サイズ 文庫判/ページ数 502p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784150504809
  • NDC分類 443.9
  • Cコード C0110

出版社内容情報

難題「存在の謎」を思想家や科学者・文学者に尋ね解き明かすベストセラー哲学クエスト

ジム・ホルト[ホルト ジム]

寺町 朋子[テラマチ トモコ]

内容説明

何もないことだってありえたはずなのに、なぜ世界は「ある」のか?著者は広大な知的世界をさまよう探偵となり、答を求めて哲学者/物理学者/神学者/文学者との対話を重ね、謎の核心に迫っていく。善のイデアから神、数学、情報、量子ゆらぎまでの、いったい何が事物をあらしめるのか。2012年“ニューヨークタイムズ・ブックレビュー・オブ・ザ・イヤー”に選ばれた、考える楽しみを存分に味わわせる1冊。

目次

謎との遭遇
哲学のあらまし
無の小史
偉大なる拒否者
有限か無限か?
帰納法を駆使するノース・オックスフォードの有神論者
多宇宙論の鬼才
究極のフリーランチ?
究極理論を待ちながら
プラトン主義の意見
「何かが存在することの倫理的な要件」
すべての魂からの決定的な言葉
ちょっとした軽妙な詩としての世界
自己:私は本当に存在するのか?
無への回帰

著者等紹介

ホルト,ジム[ホルト,ジム] [Holt,Jim]
アメリカの哲学者/作家。ニューヨーカー誌、ニューヨークタイムズ紙などに科学や哲学に関する記事を寄稿する。ニューヨーク市グリニッチ・ヴィレッジに在住

寺町朋子[テラマチトモコ]
翻訳家。京都大学薬学部卒業。企業で医薬品の研究開発に携わり、科学書出版社勤務を経て現在に至る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

harass

71
「『なぜ何もない』のではなく、『何かがある』のか」という疑問を著者は子どものころから考えていた。これはライプニッツの疑問だが、これの答えを見つけるために、哲学者でもある著者は各専門家たちに質問し考察していく。無とは存在とはなにか、宗教哲学物理学からの歴史的な答えを挙げていく。物理学者ペンローズやワインバーグ、作家アップダイクも登場。緻密な論議にクラクラする。キリスト教というものの影響の強さを実感する。永井均の本を好む人であればぜひ。2017/07/04

テツ

25
Why is there something rather than nothing?(なぜ何もないのではなく、何かがあるのか)自分自身。自分を取り巻く世界。そこに付随する全ての存在は何故在るのか。全てが無ではなく存在していることの理由。小さな頃に漠然と考えた「何故自分は生まれてきたのか」という問いは時を経て「何故世界は存在しているのか」という形に微妙に変化しながら僕の中に留まっている。出来の悪い脳味噌でも自分自身の根源的な疑問について思考することはきもちがいい。2018/06/21

zirou1984

23
面白い。「なぜ何もないのではなく、何かがあるのか」というライプニッツが問い、ハイデガーが形而上学として思索した問いを論理学から神学、物理学や宇宙論といった様々な専門家に投げかけてながら著者自身が考察していく。未だ米市民の10人中4人が進化論を信じず、人間が神によって創造されたと信じているお国の心性というのは日本からは想像し難いものがあるが、本書で問われる存在の謎が有効である限り科学と神学はその論理性によって共存可能なのだと思い知らされる。ちょくちょく著者が文学や映画ネタを突っ込んでくるのが楽しい。2018/08/30

わたなべよしお

20
 とても面白かった。すごく分かりやすく書いてはあるけど勿論、十全に理解できたとは言えない。それでも読むのを止められなかった。「なぜ何もないのではなく、何かがあるのか」「世界はなぜ存在するのか」とても刺激的で、知的興奮に満ちた議論が世界的規模で続く。著者が達した結論はある意味、凡庸だったが、意外にそんなものかなぁとも思った。残念なのは探究の旅が西洋にとどまっていることだった。アジア、アラブ、アフリカなどの知の偉人たちの考えも知りたかった。2017/01/28

34

16
哲学は基本的に存在を出来事として問う営みだ。「なぜなにものかが存在し、むしろ存在しないのではないのか」。これは存在を出来事化するうまい問いの立て方だ。自然科学はこんな問いの立て方を要請しない、少なくとも20世紀の初頭まではそうだった。でも20世紀前半の哲学者たちが気づいたのは、哲学に固有におもわれた領域を自然科学が侵食しつつあるということだった。なかでもハイデガーという偉大な哲学者はこの点に敏感で、出来事の問いを極めて深淵なものに見せかけたがった。でももう充分だよ! もう一度素朴に問うてみようではないか。2017/05/03

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