出版社内容情報
ヒトにはなぜ性が存在するのか? 男女の「本性」の違いとは? 進化生物学で謎に迫る
内容説明
「同じ場所にどとまるためには全力で走り続けなければならない」(キャロル『鏡の国のアリス』に登場する赤の女王の言葉)。生物の種も、生き残るためには常に環境の変化に対応し進化し続けなければならない。そもそも人間にはなぜ性が存在するのか。普遍的な「人間の本性(ヒューマン・ネイチャー)」なるものはあるのか。それは男女間で異なるのか。科学啓蒙家リドレーが、進化生物学に基づいて性の起源と進化の謎に迫る。
目次
第1章 人間の本性
第2章 大いなる謎
第3章 寄生者のパワー
第4章 遺伝子の反乱と性
第5章 クジャク物語
第6章 一夫多妻と男の本性
第7章 一夫一妻と女の本性
第8章 心の性鑑別
第9章 美の効用
第10章 知的チェスゲーム
エピローグ 自己家畜化された類人猿
著者等紹介
リドレー,マット[リドレー,マット] [Ridley,Matt]
サイエンス・ライター。1958年、英国ノーサンバーランド生まれ。オックスフォード大学モードリン・カレッジを主席で卒業後、同大で博士号(動物学)を取得。その後『エコノミスト』誌の科学記者を経て、英国国際生命センター所長、コールド・スプリング・ハーバー研究所客員教授を歴任。英国王立文芸協会フェロー、オックスフォード大学モードリン・カレッジ名誉フェロー
長谷川眞理子[ハセガワマリコ]
1976年東京大学理学部卒業。1983年東京大学大学院理学系研究科人類学専攻博士課程修了。東京大学理学部人類学教室助手、専修大学法学部教授、イェール大学人類学部客員准教授、早稲田大学政治経済学部教授などを経て、2006年より総合研究大学院大学先導科学研究科教授。2014年より同大学理事・副学長。専攻は行動生態学、進化生物学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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