内容説明
駆け出しの獣医だったわたしは、週のほとんど毎日、獰猛な動物たちの治療に駆り出された。大型で鋭い爪や牙をもつ彼らは、気の抜けない、手のかかる患者さんだ。それでもわたしが彼らのもとへ、喜んで駆けつけたのはなぜか?動物に人間と同じ治療を施すと有名な「パリの獣医さん」クラン先生が、獣医を志してから、フランス初のサファリ形式動物園を開くに至るまでを語る、波瀾万丈の自伝的ノンフィクション。
目次
1 虎の顎の中で
2 自動小銃から注射器へ
3 頭突きと脇蹴りの不意打ち
4 わが生涯の忘れえぬ犬、ユーユー
5 九官鳥殺し
6 ライオンの風邪
7 オセロットたちの愛情
8 目を潰される赤ちゃんゴリラたち
9 痛みをうったえるボア(王蛇)
著者等紹介
クラン,ミシェル[クラン,ミシェル][Klein,Michel]
フランスの獣医師。獣医学博士。15年間のフランス動物保護協会副会長ののちにフランス国立動物保護審議会副議長を務めた。独自の信念にもとづく最高の設備を誇る診療所をもち、「動物に人間と同じ治療をする獣医師」と言われる。フランス最初のサファリ形式のトワリー動物園をはじめ、いくつもの動物園の開設に携わるとともに、多くの著作、テレビ・ラジオ番組制作のアドバイスなどで知られる。テレビ番組「テレ・マタン」「3000万の友だち」でコメンテイターも務めた
中西真代[ナカニシマヨ]
1965年東京日仏学院卒業。駐日フランス大使館付陸海軍武官付秘書。66~68年フランス政府招聘留学生としてパリ大学第3でフランス語教授法専攻。帰国後駐日フランス大使付儀典担当秘書(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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