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ハヤカワ文庫
ノーベル賞受賞者の精子バンク―天才の遺伝子は天才を生んだか

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  • サイズ 文庫判/ページ数 442p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784150503307
  • NDC分類 498.2
  • Cコード C0136

内容説明

優秀な遺伝子を後世に残すべく、大富豪によって創設された精子バンク「レポジトリー・フォー・ジャーミル・チョイス」。1999年に閉鎖されるまでにそこから誕生した230人の子供たちは、果たして天才に育っているのか。また精子提供者は、本当はいったい誰だったのか。インターネットで呼びかけた著者に接触してきた母親やその子供、精子提供者たちの姿を通し、このばかげた優生学実験の顛末から、現代の家族像を考察する。

目次

2001年2月
ロバート・グラハムの遺伝子への情熱
天才づくり
精子探偵
ドナー・コーラル
ドナー・ホワイト
ノーベル賞受賞者精子バンク有名人の誕生
のら犬一家
ドナー・ホワイトの秘密
やってみた精子ドナー
ドナー・コーラルの正体
喜びを見出したドナー・ホワイト
それでもやっぱり父は父
天才精子バンクの最期
2004年9月

著者等紹介

プロッツ,デイヴィッド[プロッツ,デイヴィッド][Plotz,David]
インターネット・マガジン『スレート』の副編集長。すぐれた政治ジャーナリズムに与えられる全米記者クラブ・ヒューム賞、オンライン・ジャーナリズム賞などの受賞歴があり、全米雑誌賞の最終候補に残ったこともある。『ノーベル賞受賞者の精子バンク―天才の遺伝子は天才を生んだか』は、発売と同時にニューヨーク・タイムズ紙、ピープル誌などで取り上げられた。日本でも単行本『ジーニアス・ファクトリー』として刊行され、話題となった。妻子とともにワシントンDCに在住

酒井泰介[サカイタイスケ]
ミズーリ州立大学コロンビア校にてジャーナリズムの修士号を取得(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

人工知能

8
アメリカにあった、「ノーベル賞受賞者の精子バンク」という嘘のような本当の話。結果的にノーベル賞受賞者ベビーは、このバンクからは誕生しなかったようだけど。なぜこんな精子バンクが生まれたのか、ここから生まれたベビーはどのように育っているのか、ここにドナーを求めた母親はどんな人なのか、そして肝心のドナーは結局どんな人物だったのか。これらが丁寧に書いてあって興味深く読んだ。トランジスタを発明しノーベル賞を受賞したショックレーと彼の優生学の思想には驚いた。2016/08/06

夢民

4
最初から最後までいわゆるジャーナリズム。事実を集めただけのような顔をしながら恣意的な流れには少しうんざり。物語のつもりならいいが、こんな風にドキュメンタリー風にするぐらいならもっと中立に書いてもらいたいもの。と思いながらも、なんか遺伝による天才を生むという思想をバカにしながら、育ての親より生み(遺伝的)の親みたいな流れには矛盾を感じる。遺伝的の親なんてと思うのだが、まぁ実生活が不安定な人ばかりが出てくるので血筋がほしくなるのであろう。2012/03/20

bittersweet symphony

2
まず驚くのは精子バンク由来で生まれた人たちが全米で100万人以上いるらしいということで(年3万人のペースで増えているらしい)、そうなると当然ながらネット上に精子バンクベビーとドナーのコミュニティが出来ているわけですね。人類の行く末を懸念し、優良な遺伝子を残すためノーベル賞受賞者の精子を集めて高学歴の女性に供給する目的が本書の取材対象の精子バンクにはあったようですが、まぁ世の中そんなに簡単に行くわけはく、いろんな出所の精子をいろんな女性に供給する結果に。特殊な背景はあれど結局は人生メロドラマという結論。2007/12/19

くらーく

2
細かいところはおいておいて、この著者はどう感じたのだろうか。私は、「育ちより氏」だと思ったのだが。さらに、母親は育ちにも氏にも強くかかわっていると。ぶっちゃけていえば、優秀な精子と賢い母親がいれば良い、と断言しちゃう。 世のほとんどの男は不要だなあ。実際、競馬もそうだし、牛、豚なんかも、人工授精で使われる精子はえりすぐりのものを使うしなあ。。。。 まして、精子が使えなくなった男(老人男性)の存在価値は無し、というか負担。 だからこそ、宗教やモラルで、男を優遇するようにしたのかなあ、と。2018/08/11

みどり

2
天才は遺伝するか、天才の遺伝子を持つ子供は天才になりうるか。とても興味のあるところであった。倫理的、社会的なことはひとまず置いておいて生物学の点ではとても楽しめた。個人的には環境要因が大きいのではという考えに寄っている。そう考えると将来子どもができたら?その子を1人の人間としてどう育てる?ということはやはり関心のあることだなと感じた。2016/06/16

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