ハヤカワ文庫
ブラック・ダリアの真実〈下〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 430p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784150503154
  • NDC分類 368.6
  • Cコード C0198

内容説明

父が遺した写真をきっかけに、元LAPDの敏腕刑事である著者は事件の真相に迫る。時の流れとともに忘れられた事実、知られざる証言が次々と発掘された。それらが導く結論―ブラック・ダリア殺害事件は、実は1940年代から50年代にかけてロスアンジェルス地域で発生した連続殺人のひとつだった。しかも真相が闇に消えたのには恐るべき秘密があった…伝説の迷宮入り事件を追及し、ベストセラーとなった犯罪実話の白眉。

目次

一九四〇年代にLAで起きたその他の女性殺害事件
ブームハウワーとスパングラー誘拐殺人事件
ストーカー部長刑事、LAPD組織犯罪課、闇の堕胎組織
ジョージ・ホデル 暗黒街とのつながり―“ヒンキー”
ダリアゲート 二重の隠蔽工作
大陪審
ダリア神話
ダリア調査、二〇〇一~二〇〇二年
忘れられた被害者たち、一九四〇年代推論(プロバブル)
忘れられた被害者たち、一九五〇年代推論(プロバブル)
ジョージ・ホデル・エリザベス・ショート 復元された時系列
地方検事事務所へ私の事件を提訴

著者等紹介

ホデル,スティーヴ[ホデル,スティーヴ][Hodel,Steve]
カリフォルニア州ロスアンジェルスで生まれ育つ。四年間の海軍生活の後で、1963年にロスアンジェルス市警察へ。六年間パトロール警官をつとめた後、ハリウッド署の刑事となり、のちに殺人課へ転ず。1986年に退職するまでに三百件以上の殺人事件を担当し、最高の事件解決率を誇った。退職後はワシントン州ベリンガムに住み、ワシントン、カリフォルニア両州の私立探偵免許を取得。司法関係の調査で大きな成功をおさめている。現在はロスアンジェルス在住

東理夫[ヒガシミチオ]
1941年生、作家・翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Chako@(旧名:かど =^ェ^=)

8
事件の性質上の違いこそあれ長い間迷宮入りしてた事件の真実がいよいよ語られる瞬間には誰しもが固唾を呑む緊張に包まれるものだ。本書が明かす真実は著者の父が亡くなり、遺品のアルバムから若い女性の写真が見つかったことから端を発する。元ロス市警殺人課で優秀な捜査官だった著者が経験を活かして事件と父の触れてはいけない過去・姿を追う。様々な経歴を持つ著者の父が強欲でそのモンスターぶりが読みどころではあるが、ここまでレビューを書いておいて矛盾するが、積極的にオススメ出来る本ではないなと嘆息してしまった。2017/05/14

Cinejazz

2
実父ジョ-ジ・ホデルを連続殺人犯として告発した本書は、途中幾度も読むのをためらった。この世の悪夢、地獄を見せられ震撼極まった。徹底した真相解明の執念には 驚嘆し、犯行が立証されたものと解釈したが、アメリカ司法当局は断定しない(出来ない)ままで、闇に葬ってしまうのかも知れない。2019/02/08

山田隆

2
犯罪実話モノとしての出来はそれほど良いとは思えないが、しかし、全ては著者の偉大な父親に対する劣等感による妄想ではないかと考えてみると又違った面白さと恐怖が。2011/03/28

桜花

1
捜査に執念のようなものを感じました。 何とも言い難いなぁ…。 陰謀論めいた文章もあったし。2018/01/10

Satoshi

1
自分の父親がブラックダリア殺人犯人だという告白本。エルロイの描く50年代のLAの雰囲気と警察の腐敗を感じることが出来た。2013/06/14

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