内容説明
ロンメル麾下のドイツ戦車軍団がエジプト国境に迫り、地中海全域がヒトラーの手に落ちようとする１９４１年春。独軍の補給路を断つべく、獅子奮迅の活躍を繰り広げる者たちがいた。名将シンプソン大佐率いる、イギリス潜水艦部隊である。一瞬の気の緩みが死を招く緊迫の状況下、彼らは独空軍やＵボートの攻撃をかいくぐり、敵輸送船を葬っていく。第二次大戦中の、知られざる英雄たちの活躍を鮮やかに再現した待望の海洋戦記。
目次
プレリュード 一九四〇年六月‐一九四一年一月
第１部 開拓者たち―一九四一年一月‐九月
第２部 第一〇潜水戦隊の誕生―一九四一年九月‐一九四二年四月
感想・レビュー
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鐵太郎
4
WW2中盤、地中海マルタ島で、U級潜水艦とこれを操った男たち、指揮した士官たち、そしてマルタ島の名もなき住民たちを中心に、この本は書かれました。書いた作家は、U級潜水艦ユナイテッドに先任士官として勤務してこの戦いを生き抜きいた元海軍士官ですから、その筆はリアルです。1940年の6月から41年の1月までをプレリュードとして、ほぼ一ヶ月ごとにこの戦隊の苦闘を追い、1943年10月で一息ついて、フィナーレとして1944年9月まで描かれます。2011/06/01
