内容説明
世界屈指の歴史を誇るケンブリッジ大学に、雌猫のトマス・グレイがやってきた。思索を好む彼女は水を得た魚のように学者世界に溶けこむ。やがて得た無二の親友、数学者のファイストと協力し、彼女はそのしっぽの働きで古来の数学上の難題を解くことになる…学者たちの学問上の営みをユーモラスに再現。ゆったりした哲学的雰囲気に読者を誘い、多数の挿絵とあいまって、その愉しさを味わわせる1冊。
著者等紹介
デイヴィス,フィリップ・J.[デイヴィス,フィリップJ.][Davis,Philip J.]
アメリカ、ブラウン大学の応用数学科名誉教授。著書に『数学的経験』(全米図書賞受賞)『デカルトの夢』(以上2点はルーベン・ヘルシュとの共著)などの数学解説書、さらに『ケンブリッジの哲学する猫』およびその続篇であるThomas Gray in Copenhagenなどのユーモラスなフィクション作品がある
ドリアン,マーガリート[ドリアン,マーガリート][Dorian,Marguerite]
作家、イラストレーター。子供向けの絵本をはじめとして、小説や詩の著書が多数あり、詩の翻訳や詩集の編纂も行なう
深町真理子[フカマチマリコ]
1951年都立忍岡高校卒、英米文学翻訳家
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。