ハヤカワ文庫
FBI心理分析官〈2〉―世界の異常殺人に迫る戦慄のプロファイル

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  • サイズ 文庫判/ページ数 364p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784150502492
  • NDC分類 326.34
  • Cコード C0111

内容説明

「フリーズ!」と叫んだきり、無防備な日本人留学生を射殺した男の心理とは?幼女連続殺人事件の被告は本当に多重人格なのか?エリート青年たちはなぜ、オウム真理教をえらんだのか?無差別殺人の恐怖は、もはや他人事ではない。セックス殺人からハルマゲドンまで、世界中に蔓延する異常心理を元FBI捜査官が徹底的に分析。「プロファイリング」という驚くべき技法を世に知らしめた国際的大ベストセラーの続篇登場。

目次

1 つくば母子殺人事件
2 ヴェトナム戦争の謎の後遺症―心的外傷後ストレス障害
3 「人違い」ではすまされない事件
4 連続殺人―蔓延する社会現象
5 怪物と語る―ジョン・ウェイン・ゲイシー
6 食人鬼と語る―ジェフリー・ダーマー
7 英国の事例
8 南アフリカの事例
9 地下鉄のハルマゲドン

著者等紹介

レスラー,ロバート・K.[Ressler,Robert K.]
1937年生まれ。ミシガン州立大学で犯罪学を学び、同大学院で警察管理運営学の修士号を取得。74年、FBI行動科学課の主任プロファイラーとなる。その20年近い活躍ぶりは、トマス・ハリス『レッド・ドラゴン』(はやかわ文庫NV)、『羊たちの沈黙』、『ハンニバル』、コーンウェル「検死官シリーズ」など、さまざまな小説や映画の題材となった。70年代米国の凶悪殺人者達の異常心理に迫った前著『FBI心理分析官』(ハヤカワ文庫NF)は世界的ベストセラーになった。FBI引退後は、ヴァージニア州に司法行動学研究所(FBS)を設立し、警察の難事件捜査に協力している

田中一江[タナカカズエ]
東京女子大学文学部卒、英米文学翻訳家。訳書に『私はイヴ』サイズモア&ピティロ、『エンダーの子どもたち』カード、『裁判はわからない』ホール(以上早川書房刊)他多数
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

藤月はな(灯れ松明の火)

67
この巻ではカラー写真付きだったので視覚での凄惨さも増しています。特に「ABC絞殺事件」の写真を見た時、被害者の手首と首周りに捻じれた紐を繋いで結ぶという悪辣さや左脹脛の赤や右脹脛の黒が何を意味していたのかが分かった時は目の前がグルグル、回りました。作者がダーシーの近くに住み、接点があったかもしれないという点やウィンブルドンでの事件が未解決という事実に何とも言えない感情が胸に蟠ります。そしてオウム・サリン事件から20年経った今もまだ、苦しんでいる人達がいるということも。2015/05/10

みゃーこ

39
FBI心理分析官第二弾は日本のオウム真理教による地下鉄サリン事件、宮崎勉のケースも取り上げられている。著者いわく日本は平和で警察も有能だとのことだが昨今犯行の数や凶悪さが世界的に増加傾向にあるのは社会にますます過酷で異常なストレスが満ちている証拠だと予言している。社会全体を動かす最小単位である「家族」、そして「自分」だということを改めて感じさせられ戦慄が走った。また、事件の中で「ジェフリーダーマー」という死人にしか心を許せない業を背負った男のインタビューは痛々しい。2012/12/26

まあちゃん

23
日本の事件やアメリカで銃で撃たれた服部君の事件なども含まれ非常に興味深かった。オウム真理教の一連の事件などは、日本の警察を褒めていた。殺人者たちの多くは精神に異常をきたしていて、刑務所より精神病院に入れたほうが良い、社会に出ても再犯の危険が高いという。下記の言葉が非常に印象に残った。「ものごとを、善悪という観点一本槍で判断しようとしても、ダーマーのしたことの複雑な核心に近づくことはできないのだ。」善悪の観念だけで裁けない、理解できないこともあるのだ。2015/10/03

メルモ

19
FBI心理捜査官の第2弾。定期的に読みたくなります。この本には日本で行った事件についても多く書かれているので 外国の捜査機関にいる人がみた 日本の事件や警察、捜査についての見解は面白いですね。2014/10/13

ヴェルナーの日記

16
FBIに実在するBAU(行動分析課)の前身となるBIU(行動科学課)の創設前から犯人像を分析するプロファイリング手法の先駆けとして、長くFBIで活躍した著作による第2弾の本作。 今回は33人殺しのジョン・ゲイシー、食人鬼のジェフリー・ダーマーとの面会によるインタビューや、日本で起きた「連続幼女誘拐殺人事件」、「地下鉄サリン事件」とか、英国、南アフリカで起きた事件などを著者によるプロファイルが掲載され、そのフィールドワークの広さを通じ、彼のシリアルキラーやサイコキラーに対する真摯な取り組みに感嘆した。2012/10/23

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