内容説明
生後まもないハイイロガンの雌のヒナは、こちらをじっとみつめていた。私のふと洩らした言葉に挨拶のひと鳴きを返した瞬間から、彼女は人間の私を母親と認め、よちよち歩きでどこへでもついてくるようになった…“刷り込み”などの理論で著名なノーベル賞受賞の動物行動学者ローレンツが、けものや鳥、魚たちの生態をユーモアとシンパシーあふれる筆致で描いた、永遠の名作。著者による「第2版へのまえがき」初収録。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
254
とっても魅力的なタイトルなのだが、ドイツ語原典では「彼は獣や鳥や魚と話す」である。英語版は"King Solomon's Ring"だから、日本語版はこちらから。どちらのタイトルにするかで売れ行きは随分違っていただろう。内容は、副題にもある通り動物行動学の入門書だ。本書はローレンツ自身が観察した豊富な実例に満ちている。中でも驚くのは、魚でさえもどうやら考えて行動しているらしい例の見られることだ。トゲウオの場合がそれだ。また、「エントツソウジガキマシタヨー」とわめくコクマルガラスの例も微笑ましい。2013/08/08
mae.dat
188
ソロモンの指環とは、旧約聖書にある動物と会話ができるアイテムとのこと。著者ローレンツ博士は、それが無くてもできるもんねー。と。確かに知り過ぎている。良く見て感情を上手く読み取っている。この本は怒りから生まれたと前書きにある様に、物言いが強目に感じてね。それに動物を上等下等に分けてしまうのも違和感。それは時代かな?と思って読み進めて行きました。最後、訳者後書きに日高せんせーとの対談が楽しかったとの事に触れられていて、あぁ、動物学者は数あれど、行動生態について深く語り合う方に飢えていたのかな?と、思ったり。2021/02/19
小梅
161
大好きな日髙敏隆先生の書籍の中で紹介されていたので辿り着いた本。ノーベル賞を受賞されてる、鳥の刷り込みを発見したコンラート・ローレンツ博士の動物行動学入門。動物を観察してる博士の姿が見えるようだった。特にコクマルガラスの記述と、ジャッカルとオオカミの違いによる其々の系統の犬の習性の違いの記述が興味深かった。訳者である日髙敏隆先生が博士との合流の様子をあとがきに書いていて、これがまた良いんだなぁ〜2014/07/26
KAZOO
127
この本はハードカバーでかなり以前に読んだのですが再読しました。いちばん有名なのはハイイロガンのひなの「刷り込み」理論ですが、今回読んでみて動物ばかりではなく、昆虫や魚類などについての観察事例など興味深いものがありました。著者が身近に置いていたコクマルガラスの行動についても楽しめました。2025/12/19
ペグ
93
ずっと以前に読んでいたのだけれど、又読みたくなる。ローレンツ先生の愛情たっぷりの接し方と科学者の目のなんとバランスの良いこと。 日高先生の訳もとても読みやすくて大好きだ。 又そのうちに読みたくなるかもしれない。 2023/11/14




