• ポイントキャンペーン

ハヤカワ文庫
ニワトリの歯―進化論の新地平〈下〉

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 326p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784150502201
  • NDC分類 467.5
  • Cコード C0145

内容説明

具体的な事物にこだわりながら、進化論の父ダーウィンの思想の真髄を軽快な文章でわかりやすく説く、グールドの科学エッセイ集第3弾。下巻では“シマウマの縞は白地に黒縞なのか、黒地に白縞なのか?”を究明し、悲しくも年々縮小を重ねるハーシーのチョコレートバーの謎に挑み、古生物学史上最大の疑惑である“ピルトダウン事件”の真相に迫る。生物界の絢爛たる多様さを讃えるグールド教授の筆は、冴えを増すばかり。

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

おさむ

38
グールドの科学エッセイは専門的な表現も多いですが、文系でも楽しめます。1953年の英ピルトダウン事件は、発見された哺乳類の化石が偽造だったという疑惑。どの国でもありそうな出来事ですね(そういや、日本でもマジックハンドと言われた考古学者による石器埋め戻し事件がありました)。1925年の公立学校での進化論の授業を禁じたバトラー法と違反教師を裁いたスコープス裁判は40年以上、米国の教科書で進化論の記述が短く、曖昧になる要因だったそうです。進化論がキリスト教世界に与えた衝撃の大きさがよくわかりました。2017/05/10

塩崎ツトム

5
グールド先生ら生物学者VS偏狭なファンダメンタリストとの対決との対決は、百年前の100年前から、本書が執筆された30年前、そして現在までずうっと硬直し続けていることに愕然とする。(進化論自身はほぼ毎年ブラッシュアップが行われているので、これは根本主義者の怠惰・傲慢さが悪い)それとピルトダウン事件の真犯人捜しとか、進化論研究の裏話が面白い。2015/03/14

Takahara Yutaka

0
ようやく読み終わった。キリスト教徒は進化論と折り合いをつけるのが大変らしい。つくづくキリスト教徒でなくて良かったと思う。もう一つ、古い人類化石のねつ造事件についての記述も多い。日本では旧石器を遺跡から掘り出したように偽装した事件があったのを思い出した。また、IQテストのようなもので人種差別をしたという事実。科学も人間がするものだから文化や思想を引きずってしまう。進化論の話というよりは科学と文化や宗教との関係についての裏話。淡々とした語り口で好感がもてる。2017/11/03

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/12863
  • ご注意事項