内容説明
今や世界の女性の憧れのブランドであるシャネル。だが、その創始者であるココ・シャネル本人の素顔を本当に知る者はほとんどいない。新鮮で、しかも決して色褪せない独特のスタイルがもたらした莫大な富と名声。成功の陰で孤独におびえる自分をココは嘘で塗り固め、自らの伝説を紡ぎ上げた。晩年のインタビューを元に、モードの女王が語る華やかな虚構の隙間を探り、彼女の秘められた生涯を描き出すスタイリッシュな伝記。
目次
“伝説を持つ人々は、また伝説そのものでもある”
“わたしは家族の小さな囚われ人だった”
“伝説と真実”
“わたしは感化院に入るところだった”
最初の勝利、払いのけられた貧乏
二番目の勝利、ココ、帽子屋になる
三番目の勝利、ココ、シャネルとなる
トゥ・パリの見習い期間
七百人のパリの名士たち
四番目の勝利、ウェストミンスター公〔ほか〕