内容説明
1963年11月22日、ダラスを車でパレード中のケネディ大統領が凶弾に倒れ、暗殺犯と目された男オズワルドは二日後、衆人環視のなかで射殺された。当時、ニューオーリンズの地方検事だった著者は、事件の謎を追って調査をはじめた。やがて彼の脳裡には意外な、そして恐るべき真犯人像が…。政府やマスコミの妨害とたたかい、自国の尊厳にかけて真相究明に挑んだギャリソン検事。その勇気ある告発から、葬られた真実が今甦る。
目次
1 「大統領が撃たれました!」
2 疑惑の萌芽
3 キューバ人亡命者たち
4 オズワルドと白系ロシア人社会
5 スケープゴート
6 クレイ・バートランドことクレイ・ショー
7 変更されたパレード・ルート
8 秘密工作
9 殺人依頼
10 凶事の予兆
11 行き詰まり
12 クレイ・ショーの逮捕
13 マスコミの攻撃
14 CIAの罠
15 ティピット巡査殺害事件
16 あるトーク番組
17 消えた証人たち
18 クレイ・ショー裁判
19 法の尊厳
20 見せかけの“スポンサー”たち
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
i-miya
51
2014.02.10(01/30)(つづき)ジム・ギャリソン著。 02/10 新大統領、ジョンソン。 キューバ侵攻は認めなかった(ソ連介入、あまりにも大きすぎた) キューバの代わりになるもの。 キューバ侵攻で利益を得るはずだった人たち(=産軍複合体)に与える必要があった。 それがヴェトナムだった。 2014/02/10
i-miya
48
2013.12.30(12/30)(つづき)ジム・ギャリソン著。 12/30 (p473) 映画化、ワーナー・ブラザーズ、主演ケヴィン・コスナー、映画化の初期段階、脚本が外部に漏れ、製作中からアメリカのマスコミ、大騒動、批判的なもの、多かった。(1992.01) (解説=土田宏=上智短期大学助教授) アメリカ政治研究家。 ギャリソンが長い沈黙を破って本書著す。 CIAによるクーデター、大統領の命さえ自分たちの自由にして、国家の行方、操れる。 2013/12/30
i-miya
42
2013.11.22(11/20)(再読)ジム・ギャリソン著。 11/20 (カバー) オズワルド、二日後衆人環視の中、射殺。 当時、ニューオーリンズ地方検事、ジム・ギャリソン、調査。 恐るべき真犯人象、勇気ある告発。 (訳者あとがき) 28年、経過。 謎に包まれた事件。 ウォーレン報告、オズワルド、単独犯。 あるいは、下院暗殺調査特別委員会が示唆する陰謀が存在したのか。 法治国家、アメリカの恥部。 主謀者は、アメリカの情報コミュニティ、わけてもCIAの一部であったと主張する。 2013/11/22
イプシロン
37
ケネディ暗殺事件はアメリカの闇とも言われている。だが読了後の正直な感想は「人間はえげつない」である。本著と併せて、Web上にある情報なども知見したが、都合が悪いことは嘘をつく、証拠は隠ぺいする、証人は殺害すなどなど、人間のえげつなさに唖然とさせられた。ザプルーダー・フィルムさえ改ざんされ、ある3コマが削除されたり、あるコマとあるコマが入れ替ええられたりしているのだから。だからといって、組織的な陰謀があったとは断言できない。CIAをはじめとする各々の組織がケネディ暗殺の捜査によって暴かれかねない不正や利益を2021/05/22
佐島楓
18
地方刑事だった著者が、ケネディ暗殺事件の真相に挑むノンフィクション。明晰な頭脳で情報を集め、仮説を確かなものにしてゆくが、度重なる妨害工作、さらには自身も逮捕されてしまう。なぜ彼の目指す犯人を追及することが、それほどの身の危険につながるのか? 映画化もされた作品。ただただ巨悪を追うことがここまで大変なことか、さらにはまっすぐに生きることの意味まで問いかけてきます。2013/12/29