内容説明
カケスは大食漢で頭脳明晰、見栄っぱりで略奪の天才だ。そのカケスのひながある日、カリフォルニアで小動物の看護クリニックをしているレスリー夫妻のもとに傷だらけで届けられた。ひなはロレンツォと名付けられ、以後レスリー家を我がもの顔に闊歩するようになる。リスをにらみ倒し犬に挑みかかる勇気りんりんのトラブルメーカーだったロレオツォだが、鳥の世界でタフに生きていく知恵を身につけると、やがて野生の声に導かれ、旅立ち日がやってきた…人と野鳥との心あたたまる交流をコミカルな筆致で綴ったナチュラリストの手記。