ハヤカワ文庫<br> ダッハウから来たスパイ

ハヤカワ文庫
ダッハウから来たスパイ

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  • サイズ 文庫判/ページ数 308p
  • 商品コード 9784150501297
  • NDC分類 933

内容説明

1941年4月、ダッハウのナチ強制収容所に囚われの身だったパウル・ファッケンハイムは、密かにその生き地獄から連れ出された。突然のこの釈放は、ユダヤ人をユダヤ人の国パレスチナに送り込み、中東における英側の軍事情報を収集させようとの、皮肉で抜け目ないナチ・ドイツ謀報機関の計画のためだった。ナチを憎みながらも、ドイツ国民として国を愛するファッケンハイムは、スパイのための訓練を受け、パレスチナに落下傘降下した。しかし、そこで彼を待ちうけていた運命は?…人気のスパイ・スリラー作家が放つ、異色のノンフィクション!

目次

第1部 囚人26336号(ダッハウの奇蹟;ファッケンハイム・ファイル;アプヴェールのスパイの悪夢;死の家;パレスチナのわがユダヤ人;引き返し不能点)
第2部 64号(SS将官コッホ登場;無数の顔をもったスパイ;将軍の夜;あなたはこの男を知っていますか;家へ帰る)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Tetchy

31
これは数奇な運命を経た、あるスパイの人生を描いたノンフィクション作品。ユダヤ人でありながら第二次大戦中ドイツのスパイとなったパウル・ファッケンハイム。スパイとしては何の成果も挙げられなかったファッケンハイムが実に数奇な運命を辿ったことを作者は発見した。名も知られずに隠密裏に葬り去られた星の数ある諜報員達、ファッケンハイムもその中の1人になり得た、しかも歴史の翳に埋もれていたスパイだ。そんな彼に日を当てた本書はナチスが自我崩壊していく様と、ナチスの狂気に翻弄された数多くの人々への鎮魂歌として読まれるべきだ。2014/05/06

ねこつばき

3
強制収容所から公式に釈放されたユダヤ人は彼だけ。

へすた!

1
「事実は小説よりも奇なり」と「現実なんてこんなもんだよね」が同居したすごい本。

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