内容説明
占領下の再軍備、財閥解体を中心とした経済の民主化、米ソ冷戦下の国際環境に揺らぐ占領政策の実像を、秦郁彦がもちまえの広範な視野から鮮やかに描き出す一方、袖井林二郎は「出てこいニミッツ、マッカーサ、出てくりゃ地獄へ…。」と歌っていた国民が、戦後たちまち熱狂的なマッカーサー礼賛に転向していった事実を詳細に検討する。そして、公職追放、日系2世兵の問題ともからめて、日本人の国民性と日本的デモクラシーの本質に鋭いメスを入れる。占領史研究の持つ意外な広がりと面白さをあますところなく伝えた名著、ここに待望の文庫化!
目次
占領下の日本再軍備
経済の民主化―財閥解体を中心に
日本占領と国際環境
日本占領とマッカーサー
公職追放
日本占領と日系2世
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- 和書
- 西田幾多郎の純粋経験