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ハヤカワ文庫
シャンペン・スパイ

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  • サイズ 文庫判/ページ数 332p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784150501167
  • NDC分類 933
  • Cコード C0198

出版社内容情報

〔〈モサドの星〉の回想録〕超一流の馬の育種家にして元SS将校、洗練された大金持で熱烈なアラブ贔屓。エジプト社交界の寵児と言われたこの男、実はイスラエル情報部の首席工作員だった。第三次中東戦争をイスラエルの完勝に導き諜報史上に不朽の名を残した実在のスパイが知られざる内幕を綴る迫真の体験記

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

moshi

10
おもしろかったー!元イスラエル諜報部員によるエジプトでの活躍の回顧録。何もないところから著者の凄腕社交術によって情報網を開拓していく姿は圧巻。人に好かれるってものすごく重要なんだな、と心底思いました。でも実は逮捕されたところからの方がおもしろい。捕まった時のスパイの頭の中なんてそうそう拝見できるものではないし、その後の命をかけた頭脳戦のやりとりなんか、結末を知っているのにドキドキした。これがノンフィクションだというからすごい。2018/12/21

8
ハンドブックを読んでからの読書となる。両冊を読んでの感想は、ロッツはあくまでも善良な個人であって邪悪な組織人だなということであった。言ってしまえばビジネスマンである。 またこの話の終わりはまだ半世紀前のこと。なのに、ファンタジーでも読んでいるかのように感じている私が確かにいる。考えてしまうことは、現代の時間の流れというものは性急に過ぎるのではないだろうか、ということに尽きる。2014/03/21

Ted

5
イスラエルの大物スパイの回顧録。翻訳の日本語は合格点。初版は85年だが、昨今のインテリジェンスブームで08年に増刷。ドイツ人とのハーフゆえ外見上、偽装は完璧であるかに見えたが…。昨年話題になったロシアの“美しすぎるスパイ”同様、「スパイとは目立たず陰で情報を盗むもの」という紋切り型のイメージの逆を突いた手法で活躍。かなり過酷な体験もしているはずだが、全体の印象として暗さは微塵もなく、寧ろざっくばらんに明るく語っている印象を受けた。それはロッツ自身が元来、エネルギッシュで魅力的な人物だったからだろう。2011/01/05

うたまる

3
「つまるところ、これ(諜報活動)は戦争であって、戦争は遊びではないのだ」……モサドのトップ・エージェントとして第三次中東戦争をイスラエルの勝利に導いたスパイの回顧録。まあ自伝なんで、客観性や信憑性には若干の疑問符が付くだろう。とはいえ、彼の大胆不敵な行動やユーモア溢れる語り口に惹き付けられたのも事実。秘密のベールに包まれたスパイの手口を垣間見た、実りある読書体験だった。一方で冷静さも必要だ。本書ではイスラエルは勇敢なる正義の国だが、今ではアメリカを除いて総スカン状態。変節したのは途中からか、最初からか。2017/12/18

ナリ

2
恐い本。回想録だけに怖さもリアルだと思います。作者さんの独特のユーモアも妙にリアル……故にスパイの世界で生きられたんだろうなと、納得してしまう一冊。2016/08/25

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