感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
鐵太郎
14
ヘルマン・ゲーリングとは何者だったのか。人の良い軍人だったのか。英雄に憧れる永遠の少年だったのか。組織をまとめあげる優秀な官僚気質の人だったのか。いずれにしても、ナンバーワンにはなり得ない性格の、奇妙で特異な人物の姿を、レナード・モズレーは多量の一次史料を元に丁寧に描き出しています。彼に惚れ込み、愛し抜いて死んでいったカーリン・ゲーリング、旧姓フォン・フォックやその連れ子のトーマス・フォン・カンツォヴの姿など、驚くほど意外なもの。上巻はアドルフ・ヒトラーがついにドイツの全権を握った1934年まで。2019/12/30
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