感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
イプシロン
21
戦記とは個々人がどう戦い生き延び、死んでいったかの記録である。そうしたことを述べている書物は少ない。が、この『Eagle day The battle of britain』はそうした一冊だ。戦略眼とか作戦的にどうだったかは戦争の実相を語らない。だからこの書は紛れなく名著である。陸戦の実態を個人レベルで伝えた筆者にはパウル・カレルがいる。空の戦いでそれをなしたのは、このリチャード・コリヤーといっていい。願わくは彼が述べているいるように、戦いすんで恨みなしという騎士道精神が現代にもあって欲しいものだが……。2016/11/27
Cinejazz
7
絶対的優勢なドイツ空軍が、イギリスを攻略出来なかった一番の理由は、ヒトラーがソ連侵攻に目を転じたことにある。チャーチルの戦略に凱歌があがることに・・・。2018/03/07
鐵太郎
7
人類の歴史の中で、かくも少ない人が、かくも多数の人を守ったことはない。と断じたチャーチルの演説に対し、「そしてかくも安い給料で」 と茶化すなど(P210)、喧伝されているほど一致団結して燃え上がったとは言いきれないところもあったようです。にもかかわらず、英国は勝った。というより、守りきった。なぜか。この本の主題はこれです。2011/06/25
May
4
記録として。内容の記憶なし。84年度に読んだ軍事系がこれのみ(タクテクス誌は読んでたけど)だと、今知った。びっくり。1984/12/01