出版社内容情報
17は暗殺専門のエージェント。消えた16の後任として17になった彼の任務はとある作家の暗殺。どうやら作家の正体は16らしいが……
内容説明
世界で最も恐れられているエージェント“17”。“15”までの暗殺者は、そのだれもが次の番号のエージェントたちによって殺されてきたが、“16”だけは殺されることなく姿を消していた。“16”の跡を継いだ“17”の次の任務は、とある作家の暗殺。どうやら、その作家の正体は“16”らしい。激しい戦いの末、“17”が“16”から聞かされた世界を揺るがす巨大な陰謀とは。CWA賞スティール・ダガー賞受賞作。
著者等紹介
ブロウンロウ,ジョン[ブロウンロウ,ジョン] [Brownlow,John]
脚本家、小説家、映画監督。英国リンカーン生まれ。オックスフォード大学で数学と英語を学んだ後、英国のテレビ番組でドキュメンタリーを制作。脚本家としては、映画《シルヴィア》、ドラマ《フレミング 007誕生秘話》、ジェシー・バートン『ミニチュア作家』(早川書房刊)を原作とするテレビドラマなどの脚本を執筆している。2022年に発表した本作で、英国推理作家協会賞スティール・ダガー賞を受賞し小説家デビュー
武藤陽生[ムトウヨウセイ]
英米文学・ゲーム翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ナミのママ
88
主人公のエージェント“17 ”は殺しのスペシャリスト。なぜ“17”かといえば“15”までは次の番号により殺されてきたからだ。しかし“16”はまだ生きている。調整役のハンドラーから“16”の殺害を命じられた“17”。前半は見つけるまでのストーリーだ。2人は出会う。殺るか殺られるか。ところが何かがおかしい。後半は隠された陰謀とサバイバル。スピード感がありノンストップの展開。ハードボイルドの要素あり、たくましい女性も絡み楽しかった。【2023年CWA賞スティール・ダガー賞】2025/01/19
とも
55
世界一の殺し屋「17」が前任の「16」を始末することになり…という話。 映画を観てるようで反則級に面白い。作者は脚本家&映画監督でもある、どおりで。 ベタな展開も多い、映像だと白けそうだが、本作は語りで思考や行動原理が描かれておりすんなり受け入れられる。最後の方は少々ご都合的な気もするがご愛嬌。 こんなに面白いのにひっそりと文庫なのがもったいない。もっと評価されていい一作。2025/02/11
きりん★
44
映像が頭に浮かぶ、アクションスパイ(殺し屋?)小説!!主人公の「17」は世界で最も恐れられている。そんな「17」に依頼された次のミッション。田舎町で繰り広げるカーチェイス、だけではなくスパイ論も飛び出し、どんどん惹き込まれる。スパイって普通の人って何かで読んだが、もしかしたら近くにもいるのかもしれない。面白かった😆2025/04/05
くさてる
43
世界で恐れられる暗殺者エージェント「17」。かれが巻き込まれた陰謀と、姿を消した「16」をめぐる謎とは……というアクション小説。映像化が目に浮かぶ設定と構成でとにかく派手、カーチェイス、暗殺、謎の美女、過去の因果、ロマンス、殺人、拷問、陰謀、怪我、悪の黒幕、対決等々、勢いよく進むので、一気読みに向いた面白さでした。2025/04/08
しゃお
37
殺しのスペシャリストであるエージェント‟17”ことジョーンズ。‟15”までは次の番号に殺されているが、‟16”は生きたまま姿を消した事によりジョーンズがその頂きに。ハンドラーから‟16”の殺害を依頼されたジョーンズは、‟16”の潜伏先を突き止める。スパイ小説というよりは殺し屋を主人公にしたアクション小説ですが、壮絶なアクションと隠された陰謀に秘められた過去が盛り上げてくれます。映画ネタも多く、ジョン・ウィックに学んだというアレが個人的には嬉しかったな。続編は”アサシン18”ですと?!翻訳が待ち遠しいです。2025/02/03