出版社内容情報
ヴェトナム戦争からプラハの春、ベルリンの壁崩壊と冷戦の終結、そしてイラク戦争へ……。世界に翻弄された2人のスパイの物語。
内容説明
1969年の西ドイツ。ドイツ人のサーシャと英国人のマンディは学生運動の同志だった。集会で警官に殺されかけたサーシャを救ったマンディは強制送還される。それから10年、マンディは英国文化振興会で働いていた。出張で東ドイツを訪れたマンディの前に、資本主義打倒を目指す東側のスパイとなったサーシャが現れるが…。東西冷戦が激化するなか、相手陣営に偽情報を流すことに奔走する主人公を描く、スパイ小説の傑作。
著者等紹介
ル・カレ,ジョン[ルカレ,ジョン] [le Carr´e,John]
1931年イギリスのドーセット州生まれ。オックスフォード大学卒業後、イートン校で教鞭をとる。東西冷戦期にイギリスの諜報機関MI5に入ったが、MI6に転属し、旧西ドイツのボンにイギリス大使館の二等書記官として赴任、その後ハンブルクの総領事館に勤務した。1961年に『死者にかかってきた電話』で小説家としてデビュー、第三作の『寒い国から帰ってきたスパイ』(1963年)でアメリカ探偵作家クラブ(MWA)賞最優秀長篇賞と英国推理作家協会(CWA)賞ゴールド・ダガー賞を受賞。1984年にはMWA賞の、1988年には、CWA賞の巨匠賞に輝いている。2020年12月死去
加賀山卓朗[カガヤマタクロウ]
1962年生、東京大学法学部卒、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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