出版社内容情報
テキサスの街中で銃撃された米国防情報局員ドレイクは犯人を追いモスルへ。背後には人身売買組織が。傑作冒険小説シリーズ第2弾
内容説明
テキサスの街中、元米国防情報局員マット・ドレイクは何者かの銃撃を受ける。襲撃者たちの一人はかつてマットが命を奪ったシリア人武装勢力の指導者サイードに酷似していた。これはサイードの息子の復讐なのか?米国防情報局の協力を得たマットは、手がかりを追ってイラク第二の都市モスルへと飛ぶ。背後にはIS分派と思しき性的人身売買組織の影が…傑作冒険小説『シリア・サンクション』続篇登場!
著者等紹介
ベントレー,ドン[ベントレー,ドン] [Bentley,Don]
アメリカ陸軍の攻撃ヘリパイロットを務め、除隊後はFBI特別捜査官などを経て、2020年に『シリア・サンクション』で小説家としてデビューした
黒木章人[クロキフミヒト]
英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 2件/全2件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しゃお
26
サービス精神旺盛過ぎ問題発生w 『シリア・サンクション』に続く〈マット・ドレイク〉シリーズ2作目は前作以上に危機の連続で目を一瞬たりとも離せません。休職中のDIA工作員のマットは何者かに命を狙われる冒頭から性的人身売買を行う組織を追い、アクションに次ぐアクションで畳みかけます。容赦なく失われていく命に思わず絶句する場面も多いですが、マットの軽妙な語り口もあって武器などの専門的な説明も読みやすく、特に終盤は意外な展開もありページをめくる手も止まらず。個人的には前作の方が好みですがエンタメ性高い冒険小説です!2023/01/04
み
23
マットとフロドの二作目を新刊棚で見かけて。今作も、亡くなる方もケガする方も暴力が満載…。お話しは派手なのですが、その分、雑な印象が…。2023/01/08
羊山羊
17
イラクを根城にする人身売買組織をぶっ潰す第2巻!圧倒的ページターナー。ドレイク君がとにかくクレイジーな1冊!捕まったらとりあえず脱走。また捕まったらその数ページ後にはまた殴り合いをしてる。この暴力シーンがとにかく野蛮なことこの上なく、ひたすら読ませる上にくっそ楽しいの!相変わらず激重な展開だけど、ドレイクの飄々とした態度とその圧倒的自信が作品を読み進めるのに絶大な安心感を与えてくれる。一気読みでした! 2023/02/10
まぶぜたろう
10
前作のようなスパイ小説風味がまるでなくなり、アクションてんこ盛り、ほとんどスラップスティックみたいな展開。アクションシーンは流石に面白いが、アクションとアクションをつなぐお話があまりに凡庸かつ単純かつご都合主義に過ぎる。つまり超粗雑。アメリカンジョーク満載の軽口もうざいし、銃器蘊蓄や愛国的でヒューマニズムな述懐もただ冗長なだけ。はよアクションにいかんかい、と。前作は「買い」だと書いたが撤回する。こりゃ買わん。(◯◯○●)2023/03/22
Katsuto Yoshinaga
7
「マット、ひとつだけ言っておく。王を襲うなら、しくじるな」とボスであるDIA作戦本部長ジェイムズの助言の元、マット・ドレイクはイラクに赴く。解説で真山仁氏が指摘しているように、前作シリアサンクションは一人称のアクションパートと三人称の政治謀略パートを交互に配することで読ませたのだが、今作は全編一人称のアクションパートで構成されている。真山氏が評したとおりの“暴走特急”ぶりは、「いやいや、そらないやろ」だとは思うが、個人的にはそこも微笑ましく思えて楽しめた。なお、元IRAメンバーとかは、やりすぎかなぁ…2023/12/10