ハヤカワ文庫NV<br> 地下道の鳩―ジョン・ル・カレ回想録

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地下道の鳩―ジョン・ル・カレ回想録

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  • サイズ 文庫判/ページ数 464p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784150414412
  • NDC分類 930.28
  • Cコード C0198

出版社内容情報

諜報機関でのキャリア、詐欺師の父親の人生、スマイリーを始めとする登場人物のモデル、サッチャーなどの要人との出会いをも語る!

ジョン・ル・カレ[ルカレ ジョン]
著・文・その他

加賀山 卓朗[カガヤマ タクロウ]
翻訳

内容説明

東西冷戦、中東問題、ベルリンの壁崩壊、テロとの戦い―流動する国際情勢を背景に、ル・カレはスパイ小説の名作を次々と発表してきた。本書は巨匠と謳われる彼の回想録である。イギリスの二大諜報機関MI5とMI6に在籍していた事実、詐欺師だった父親の驚愕の生涯、紛争地域での取材、サッチャー首相、作家グレアム・グリーンたちとの交流など、波瀾に満ちた人生と創作の秘密をみずから語る話題作。

目次

秘密情報部を厭うなかれ
グロプケ博士の法律
公式訪問
引き金にかかった指
心当たりのあるかたへ
イギリスの司法制度
イワン・セーロフの背信
遺産
無実の男ムラット・クルナズ
現地に出かける〔ほか〕

著者等紹介

ル・カレ,ジョン[ルカレ,ジョン] [le Carr´e,John]
1931年イギリスのドーセット州生まれ。オックスフォード大学卒業後、イートン校で教鞭をとる。東西冷戦期にイギリスの諜報機関MI5に入ったが、MI6に転属し、旧西ドイツのボンにイギリス大使館の二等書記官として赴任、その後ハンブルクの総領事館に勤務した。1961年に『死者にかかってきた電話』で小説家としてデビュー、第三作の『寒い国から帰ってきたスパイ』(1963年)でアメリカ探偵作家クラブ(MWA)賞最優秀長篇賞と英国推理作家協会(CWA)賞ゴールド・ダガー賞を受賞した。『ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ』(1974年)と『スクールボーイ閣下』(1977年・CWA賞ゴールド・ダガー賞受賞)、『スマイリーと仲間たち』(1979年)の三部作はスパイ小説の傑作と評されている(以上、すべてハヤカワ文庫)。1984年にはMWA賞の、1988年にはCWA賞の巨匠賞に輝いている

加賀山卓朗[カガヤマタクロウ]
1962年生、東京大学法学部卒、英米文学翻訳家。訳書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Tetchy

109
ル・カレ自身の半生を綴った本書の奇妙な題名の由来についてまず述べられているが、彼の諸作によく見られる皮肉な結末を指すのにこれほど無邪気で残酷な象徴もないだろう。彼の物語にいつも救いがないのが腑に落ちる、実に見事なエピソードだ。英国情報部勤務時代の話。各作品の創作秘話。作品の映画化に纏わるエピソード。彼の不肖の父親のこと。この4つの軸がル・カレという人物を形成した重要な要素であると云えよう。世界を股にかけ、各国の政府要人や俳優、映画監督達とも親交が深かったル・カレ。彼のような作家はもう二度と出ないだろう。2024/09/27

まーくん

86
『寒い国から帰って来たスパイ』で有名な作家ル・カレの38編のエッセイから構成される自叙伝。『寒い国から…』を始めル・カレは未読たが、いずれと思っていたところ書評集『歴史の本棚』(加藤陽子著)に本書の紹介があり、まずはこちらから。各エッセイは東西冷戦時の歴史に多少でも知識がないと内容の理解に苦労する点も多い。ル・カレは若い頃、英国諜報機関MI5,MI6に在籍。当時、西ドイツのボンにあった英国大使館にも勤務した。当然、その頃の実務経験が作品のバックボーンになっている。⇒2023/05/19

たま

56
70代後半のル・カレが印象に残った人物、出来事を綴る。最初は5-60年代の政治家の逸話が続くが、次にグァンタナモの囚人、ポルポト支配下で命がけで人命救助に奔走する人など、著作の原動力となった人々が紹介され迫力がある。有名人も登場し政治家はイギリス風ユーモアで冷ややかに、アレック・ギネスは最大の敬意を持って描かれる。取材、執筆、映画化、宣伝など作家としての活動に誠実に取り組んで来たことがうかがわれ、さすがだと思った。ル・カレ自身の詐欺師の父親も登場。こんな父親を持つとはどういうことか、想像が追いつかない。2022/07/22

禿童子

33
非常に面白いエピソードが短い章立てで展開されるが、ル・カレ(本名はデイビッド)自身が危険を好む人だったようで、頭に銃口を突きつけられる場面も多く、よく平気でいられるなと感心するやら呆れるやら。PFLPのカダフィ議長に単独インタビューすると思えば、イスラエルに拘束されているドイツ赤軍の過激派女性に会いに行ったり、対立する両者によほどのコネと信頼がないとできない綱渡り、スパイ小説の大家の面目躍如といった感(本人もMI6出身)。2024/12/27

Kajitt22

27
ベルリンの壁崩壊と共に東西の冷戦も終わり、ジョン・ル・カレも退場したものと思っていたが『誰よりも狙われた男』が意外に良く、なるほどアフガン・チェチェン・アフリカ等、世界の紛争に終焉の兆しは見えず、インテリジェンスの価値も増すばかりなのかもしれない。この回想録もグレアム・グリーンやモームが登場したり、映画でリーマスを演じたリチャード・バートンや作者の父親の逸話は大いに楽しめた。彼のファンなら必読です。次は新訳なった『ティンカー・テイラー・・・』へ。2018/11/15

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