出版社内容情報
問題作『パインズ』著者の最新刊!
見知らぬ男に殴り倒され、気を失ったジェイソン・デッセン。目覚めると、彼の人生は一変していた……。ソニ・ピクチャーズ映画化
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
nuit@積読消化中
110
前作『パインズ』の著者、またやってくれました。一気読みでした。想像を絶するほどの膨大な数の世界が存在する多元宇宙の解釈など小難しいことは分からないけど、きっと誰でも一度は「今自分がいるような世界が他にも存在して、またそこには別の自分も存在するのではないか」と考えたことがあるんじゃないかと、私はよく考えます(苦笑)。違和感を感じる部分もいくつかあり、これは人種または個人の違いなのか、そこまで深い人間愛というものに盲信したことがない私には理解出来ない部分もありますが、良い意味でアメリカ映画っぽいと思われます!2017/11/17
あじ
45
主人公ジェイソンが置かれた状況は、前作『パインズ』のイーサンに酷似していた。拉致されて見覚えのない人生を被せられる、その出発点が─。『ダーク・マター』は多元宇宙と対峙するSF。登場人物は少ないのに、番号をふられたエキストラが押し寄せる。まさか次作も拉致されて見覚えのない人生…という設定ではあるまいな。それこそクラウチの創作願望が、多元宇宙に反映されていると言っても過言ではない。再び録音されたコオロギの鳴き声を聞く事になったら、どうしよう。次の扉はどこに繋がるのか、もう少しお付き合いしましょうか。★3.2 2017/11/28
bianca
43
人生は選択の連続。妻子と平穏に暮らす物理学教授のジェイソン。ある日、異世界のジェイソン2に五次元の確率空間を移動できる装置に押し込まれ…。いつか自分の世界に戻れる事を信じ、地獄の様な多元さすらい旅。これを繰り返すとどうなるのか?自分には全くイメージ出来ていなくて、終盤の展開に驚愕。“人生は自分の思ったものと違っていても、そこで折り合いをつけていくもの”という教訓が含まれる。まさに置かれた場所で咲きなさいだった。この作品も映画化が決まっているそうで、既にノベライズの趣。描写が細かくスピード感があった。2018/01/22
神太郎
32
謎の能面男に襲われて、目覚めると人生が一変している。謳い文句はノンストップ・スリラーらしいのだが、スリラーじゃない、SFや!なので、推理要素とかを期待してる人はショックを受けるがSF好きなら目をひく部分はあると思う。これも使い古された様な設定を上手く料理したなとは思う。ラストの展開は「あ、そっちに行くんかい!」と思わず言いたくなる感じ。主人公と奥さん、そして息子の絆が強い。2025/03/29
しましまこ
25
やり過ぎでないか?もうほとんどギャグの域だよ。2017/10/21