内容説明
香港の犯罪組織のたまり場で起きた乱闘の末、ベトナムのギャングが茫をかくまっていると知ったグレイマンは、戴の手配でホーチミン市に入る。だがロシアのSVR(対外情報庁)の秘密精鋭部隊も茫を拉致すべく、密かに行動していた。茫をめぐりグレイマンとSVRがベトナム、さらにタイのギャングと争奪戦を繰り広げる。そして、CIAの作戦の裏に隠された衝撃の事実が!新たな展開でますます白熱する冒険アクション。
著者等紹介
グリーニー,マーク[グリーニー,マーク] [Greaney,Mark]
国際関係・政治学の学士号を持ち、スペイン語とドイツ語に堪能。デビュー作である『暗殺者グレイマン』(2009年)執筆のための取材で、数多くの国々を旅し、軍人や法執行機関関係者とともに銃火器使用・戦場医療・近接戦闘術の高度な訓練を受けた。スクーバダイビングの資格も持っている。現在、テネシー州メンフィス在住
伏見威蕃[フシミイワン]
1951年生、早稲田大学商学部卒、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
136
後半は、ロシアの情報機関との戦いなどがあったりで、そこの女性将校といい仲になります。ゴルゴ13だと思っていたのが007になってしまいました。それでも所期の目標を達成(ハッカーを希望する台湾に亡命させると思いきや)したと思ったら最後の大どんでん返しが待っています。本当にありえないエンターテイメントですが楽しめました。2019/11/21
KAZOO
87
読み直すと細かいことなどがよくわかってきます。しかしそれにしてもマーク・グリーニーという作者はよく世界の様々な新しい情報をよく集めているということがわかります。また最初の恩人などを登場させたりしてくれて読んでいる私には懐かしく思われたりします。今度はロシアとウクライナ関連の話を書いてくれないですかね。2022/09/30
のぶ
78
下巻に入りアクションも勢いを増し、舞台もカンボジアやタイにも広がり、俄然面白さを増してきた。上巻ではジェントリーと特に関係がないと思われた、ロシアの女性情報庁将校、ゾーヤがジェントリーと共に活動を始めた。本作の面白さの魅力の一つはゾーヤのキャラの魅力によるところも大きいと思う。この二人のロマンスもこの作品のスパイスになっていて楽しい。物語は進み中国人ハッカーの范をCIAが追うようにミッションを出した真相は?上下巻長い話ではあったが、それを感じさせない大変に面白い作品だった。2017/11/11
猿吉君
70
グレイマン6作目、いろんな組織が入り乱れてドタバタ劇になってますが面白さは落ちてません!①今回は大怪我無くてムフフあり、作者がジェントリーに甘い(笑)②2人の性格が違う女性キャラが立ちまくって凄く楽しめました。③必ずしもアメリカ万歳じゃない結末、後味苦いですね。④個人的には雇われよりフリーランス暗殺者の方がしっくりくるかも。⑤中国ロシアの生き残りも今後絡んでくる?。⑤そしてザック、スピンオフで主人公やって欲しい!点数:95/100→前作までの追われる緊張感がやや薄れたけど次が読みたくてたまらないです!2020/09/03
Panzer Leader
62
「第94回海外作品読書会」後半になってもますます面白さが増す本作。独自の道徳観を持つグレイマンが見せるお人よし属性も健在で、こんな場面でこの人たち助けるの?とちょっと苦笑い。ありえないでしょと思いつつもそれが彼の持ち味だから納得の展開。途中から思わぬ人物とコンビを組んで任務達成。CIAの庇護を得た最強の戦士が活躍する舞台が一体あるのだろうかと、早くも次作の心配をしてしまう。2017/09/15
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