出版社内容情報
ヴァチカン美術館学芸員殺害の真相を追う神父は、容疑者となった兄を救えるか? だがやがて彼は想像を絶する真相を知る!
内容説明
ウゴは展覧会を企画し、イエスの姿が写っているとされるトリノの聖骸布を展示しようとしていた。聖骸布は科学的な鑑定で偽物とされていたが、ウゴは本物だと信じて「第五の福音書」を研究し、聖骸布に関する驚愕の発見をしていた。シモンはウゴ殺しの容疑で拘束されるが、なぜか黙秘を続ける。様々な妨害の中、アレックスが暴いたウゴの発見とは?そしてウゴの死の真相とは?国際スリラー作家協会賞最優秀長篇賞受賞作。
著者等紹介
コールドウェル,イアン[コールドウェル,イアン] [Caldwell,Ian]
プリンストン大学で歴史を専攻する。2004年、『フランチェスコの暗号』(ダスティン・トマスンとの共著)で作家デビュー。『第五の福音書』は10年の歳月をかけて完成した第2作で、2015年に発表してベストセラーとなり、国際スリラー作家協会賞の最優秀長篇賞を受賞した
奥村章子[オクムラアキコ]
青山学院大学文学部英米文学科卒、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
うたかたの日々
23
後半は面白くて一気に読みました。ヴァチカンの様子や信仰心などすこし垣間見ることができたかな?最後のシモンはどういう事になったのか?2020/05/11
かめりあうさぎ
23
友人から拝借。淡々とした文体は上巻から変わらないものの、主人公と周囲の人間関係が中盤以降ようやく厚みを増してきて文章にも温かみを感じることができた。謎自体も加速的に興味深くなり、後半は一気読み。読了感は良いです。ただ、物語に入り込めたかというとそうでもなくて、妙に冷静な自分がいました。聖骸布の真相を解明していく過程が面白かったですが、その本当の面白さがキリスト教を信仰していない私に分かっているのかは疑問に感じてしまって。知識としてその驚きを想像できることと、感情の部分で真に驚くこととは違うような気がする。2017/10/18
わたなべよしお
19
いやぁ結構、面白かったんだけど。もし暇で金銭的な余裕があれぱ、この人の新作を読むと思う。面白かったんだけど、どうかなぁ?聖骸布に関する謎解きもウガーラ(だったっけ?)の死に関する真実も特に驚かなかった。全然、意外性がない。不満はここだなあ、 2017/06/15
kumagai
5
ミステリーとしての面白さよりも、聖骸布の謎やディアテッサロンや福音書の話が、全く知らない事ばかりで面白い。福音(エヴァンゲリオン)ってのも今回wikiで初めて知った位キリスト教の知識が無いので…2017/06/17
久遠
5
上巻の感想でも触れたが、キリスト教が話の中心にあるので、宗教的に馴染みの薄い日本人には本作を100%楽しむことが出来ないように感じた2017/06/15