出版社内容情報
ヴァチカン美術館の学芸員が死んだ。殺人の容疑者となった兄を救うため、弟の神父は謎を追うが、やがて想像を絶する真相を知る!
内容説明
東方カトリック教会の神父で、神学予備校の教師をしている弟のアレックス。ローマカトリック教会の神父で、ヴァチカンの外交官を務める兄のシモン。教派は違うが、二人は固い絆で結ばれていた。だが、重大な事件が相次いで起きた。兄の親友でヴァチカン美術館の学芸員のウゴが謎の死を遂げ、同じ日に何者かがアレックスのアパートに侵入したのだ。ふたつの事件が関連していると感じたアレックスは、独自に調査を始めるが…。
著者等紹介
コールドウェル,イアン[コールドウェル,イアン] [Caldwell,Ian]
プリンストン大学で歴史を専攻する。2004年、『フランチェスコの暗号』(ダスティン・トマスンとの共著)で作家デビュー。『第五の福音書』は10年の歳月をかけて完成した第2作で、2015年に発表してベストセラーとなり、国際スリラー作家協会賞の最優秀長篇賞を受賞した
奥村章子[オクムラアキコ]
青山学院大学文学部英米文学科卒、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
うたかたの日々
22
有名なのでなんとなく読み初め、宗教のことは、詳しくわからないので、理解できないところもあるが、面白い。アンドレア神父の行動に少しイライラ、ハラハラさせられます。引き続き後半へ2020/05/10
かめりあうさぎ
20
友人から拝借。ヴァチカンが舞台。一つの殺人が起きたのを発端に、キリスト教の福音書や聖骸布の謎に迫るという展開。テーマは大変興味深いしキリスト教の分裂の歴史などは勉強になります。が、とにかく文章にメリハリがなく構成も淡々としているので今のところ読むのがしんどいです。すべてが説明文みたいに味気なく感じてしまい、小説というよりキリスト教に関する教養本を読んでいるような気分になります。勝手にダン・ブラウン的な疾走感を期待して読み始めた私がいけないんですけどね。下巻での盛り上がりに期待して先に進みます。2017/10/15
わたなべよしお
18
なかなか面白いです。ただ、やや生硬という感じもします。キリスト教の分裂、カトリックの内部分裂に聖骸布、さらに家族、兄弟など盛りだくさんのテーマを設定したが、うまくこなしていない、話の流れがこなれていないという印象を受けました。それでもバチカンでの神父の生活など非常に興味深い内容もあり、全体としては良かった。2017/06/14
久遠
6
キリスト教の知識があればもっと楽しめるんだろうな ようやく盛り上がっていくか、というところで上巻は終了。詳しい感想は下巻を読んでから2017/06/09
kumagai
2
タイトルからしてオカルティックな雰囲気。主人公が脳内で勝手にトムハンクスになります。2017/06/13