出版社内容情報
核攻撃後のNYで殺し屋を営む俺は一人の少女と出会う。荒廃の街に生きる一匹狼の活躍
内容説明
俺の名はスペードマン。ゴミ処理人だ。標的の名前だけ教えてくれればいい。そいつが死ぬ。それだけだ―テロ攻撃で汚染され、住民の大半が立ち去ったニューヨーク。残った人々は仮想世界に引きこもり、それすらできない貧乏人だけがうろついている。そんな街で殺し屋稼業をする俺は、ある日18歳の女性の殺害依頼を受けた。子どもは殺さない主義の俺だったが…荒廃した街に生きる一匹狼を描く、超異色クライムノヴェル。
著者等紹介
スターンバーグ,アダム[スターンバーグ,アダム] [Sternbergh,Adam]
カナダのトロント出身。ニューヨークのジャーナリストで、“ニューヨーク・タイムズ”紙の日曜版“ニューヨーク・タイムズ・マガジン”で文化欄の編集者をしていたほか、数々の雑誌、ウェブサイトに記事を執筆している。『Mr.スペードマン』は長篇デビュー作で、ワーナー・ブラザースでの映画化が進行中。ブルックリンのキャロルガーデンズ在住
山中朝晶[ヤマナカトモアキ]
1970年北海道生、東京外国語大学外国語学部卒、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
Richard Thornburg
16
感想:★★ ダーティ・ボムによるテロで無人化した近未来的なニューヨークを舞台にしています。 殺し屋=ゴミ処理人ということで主人公目線の冷徹な感じで物語をスタートさせますが、のっけから暗殺対象を助けてしまう点で白けてしまったかも? 前半はかなり冗長で、シチュエーションは後説傾向なのでなかなか入り込みにくいかも? 後半も主人公が反撃に至るまでの動機はかなり弱め・・・というか、なぜそこまでするの!?的な感じで、。 本作では台詞に「」(カッコ)を使用していないところも異色カナ? 2016/06/14
けいちゃっぷ
9
テロ汚染で廃墟となったニューヨーク。 金持ちは仮想世界に引きこもるという設定が疑問だな。 ニューヨークに残って安全と思っているのか。 私なら安全な場所へ避難してから引きこもる。 ここから出ることもできないクズばかりが残った街に住む凄腕の殺し屋の主人公だが、殺害を依頼された若い女性を助けようとするところで白けた。 前半はかなり退屈だし、後半も主人公がどうしてそこまでやるのかという疑問が湧く。 420ページ 2016/07/20
對馬 正晃
6
帯には「映画化決定」などと謳われていますが、それほどエンターテインメント性が強いとは思えませんでした。過去の回想や枝葉のようなエピソードが多く挿入されているため、テンポもイマイチ。宗教色が濃いのも、読みづらさを助長しているかもしれません。ディストピアものは好きなんですが、ちょっと残念でした。2017/04/12
tai65
3
星4つ2021/11/21
ジョニー
3
主人公がクールに振る舞おうとしているが、殺し屋としての能力不足。少女を殺す立場から急変する理由が弱い。オチが安っぽくてこんなのをヒロインにしてたのかとガッカリ。映画は実現しないんじゃないの。北斗の拳のほうが物語性が深いな。2015/11/06